【ニューモデル速報】日産リーフのクルマとしての完成度はなかなかのもんです

日産から発売された電気自動車のリーフに試乗してきました。気になるリーフの航続距離はJC08モードで200㎞。でも、エアコンの使用状況や走り方によって、その距離は減ってしまいます。特に私が試乗した日は外気温1~4℃しかなく、おまけに雨が降っていたために車内が曇ってしまうので、当然エアコンは入れっぱなしです。

そんな感じで高速道路だけをいいペースで走ると予想以上に航続距離が短くなってしまい、私の感覚では安心して走れるのは100~120㎞程度という感じでした。でも、エコモードを使い、エネルギー回生の機会が多い市街地を交えて走るなら、エアコンを使っても130~140㎞は走れるでしょう。

やはり航続距離の短さは電気自動車で課題の残る部分ですが、それ以外の部分ではリーフは非常に完成度の高いクルマに仕上がっていました。動力性能は発進時から太いトルクが立ち上がるので、電気自動車らしい力強い加速感が味わえます。排気音も出ないので、静粛性もGood!

ハンドルは少し軽めですが、重量物であるリチウムイオンバッテリーを車体中央に搭載しているので重量バランスが良く、気持ちよくクルマが向きを変えてくれます。その上、乗り心地も重厚感があって良好です。

インテリアもマウス型のシフトレバーを採用するなど近未来感覚に溢れているし、後席の居心地も上々!

リーフは日産初の量産型電気自動車としては、非常に上手くまとまっていて、ネガティブな部分は感じられませんでした。航続距離が短いのでファーストカーとしては少々厳しいですが、近距離移動限定のセカンドカーとして所有するなら最高でしょう。

(岡島裕二)