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■本日2020年9月11日15時〜受付開始
NEXCO3社など高速道路会社と地方道路公社が旅行予約サイト運営会社と連携して発売する、「高速道路周遊パス」と二輪車専用「ツーリングプラン2020」の申し込みが、9月11日15時からスタートしました。9月18日の利用分から申し込めます。Go To トラベルの支援対象となる初めてのクルマ旅です。
高速道路会社が企画する周遊パスと宿泊を組み合わせた新たなプランは、高速道路通行料区分の「普通車」とバイクを含む「軽自動車等」を使った移動でGo To トラベルの支援が受けられる唯一の旅行商品です、鉄道やバスに限られてきた移動の選択肢に、初めて自動車旅が加わることになり、マイカーユーザーの利用が期待されています。
●全国28の「高速道路周遊パス」 通行料金+宿泊で総額の50%割引
Go To トラベル対象の自動車旅として、新たに登場した「高速道路周遊パス」は北海道から鹿児島まで全国27エリアに、阪神高速周遊パスをプラスした全28エリアです(※別表参照)。
周遊パスはエリア内の高速道路区間内は、何度でも乗り降り自由な通行料金定額制のドライブ・プランですが、今回はこの周遊パスに特定の予約サイトから選択したホテルや旅館などの宿泊を組み合わせることで、周遊パスの定額移動費とホテルなどの宿泊費が割引になるように設定されました。高速道路の通行料金は単独ではGo To トラベルの支援対象外でしたが、この「高速道路周遊パス」の登場で、通行料金も割引対象になりました。
9月18日~2021年2月1日に28エリアの周遊パスを利用した場合が割引対象です。この期間内に予約を完了させても、期間内に走行しない場合は割引にはなりません。
●宿泊予約は「STAYNAVI」限定
Go To トラベルの支援対象となる「高速道路周遊パス」は、移動+宿泊を利用者自身が自由に設定できることが、他の旅行商品とは大きく異なる特長です。そのため通常の旅行商品を選ぶ場合とは、申し込み手順が異なります。
この「高速道路周遊パス」は、移動+宿泊の独立した2つを「クーポン番号」でつないで、Go To トラベルの支援対象となる旅行商品とみなします。高速道路各社に通行料金に相当するパス代金を支払い、旅行予約サイトに宿泊費を支払うという別々の作業が必要です。さらに、利用者が2つを1つの旅行商品とみなすクーポン番号を使って、つなぐ必要があります。クーポン番号が発行される旅行予約サイトは9月11日時点で「STAYNAVI」(運営=ピアトゥー)だけです。そのほかの旅行予約サイトで宿泊予約してもクーポン番号が通知されないので、注意が必要です。
宿泊費用の決済を予約サイトで終えることを前提にして、利用するまでの手順を別表にしてみました。ポイントは周遊パスを申し込む前に宿泊予約を行うことです。
「STAYNAVI」で宿泊施設の予約を完了した時点で、クーポン番号とGo To トラベルの支援対象となる「高速道路周遊パス」を選択できるウエブサイトURLの案内メールが送られてきます。このクーポン番号を使って、周遊パスの申し込みが、宿泊とセットであることを証明します。
●バイクはツーリングプランでもセットに
これまで説明してきた「高速道路周遊パス」は、Go To トラベル支援対象として新たに登場したプランです。ただ、バイク専用の「ツーリングプラン2020」全19プランも、前述の「STAYNAVI」で宿泊施設の予約を行うことで、支援対象になります。
「ツーリングプラン2020」はGo To トラベル キャンペーンと同じ7月22日にスタートしましたが、首都圏を含む6プランは新型コロナ感染防止のため発売を見合わせていました。しかし、Go To トラベル支援対象となることをきっかけに、首都圏を含むコースも宿泊がセットの場合に限り、販売を開始します。高速道路周遊パスよりツーリングプランの利用期間は短いです。利用最終日は北海道エリアで10月末日、その他のエリアでは11月末日です。
●10月1日、東京発着もGo To トラベルの対象に
東京都は9月10日開催の新型コロナウイルスの対策本部会議で、警戒レベルを1段階引き下げています。これを受けて11日、赤羽一嘉国土交通相は10月1日から東京発着の旅行商品も支援対象に加えることを専門家会議分科会に提案します。
ただ、10月1日に予定医通り対象となっても、9月18日時点で、東京発着の旅行商品はGo To トラベルの支援対象ではありません、そのため「高速道路周遊パス」も「ツーリングプラン2020」も、東京都在住者が申し込んだ場合、宿泊施設の本人確認で支援の対象外になります。ここにも注意が必要です。
(文・写真 中島みなみ)