■9月16日に次期型「Z」のプロトタイプを公開!
「やっちゃえNISSAN」の印象的なCMが話題の日産ですが、同社は現在の厳しい状況からの脱却を本格的に目指しており、これまでの拡大路線で肥大化した生産能力を是正すると共に、長期化したモデルサイクルの短縮に果敢に取組んでいるようです。
そうしたなか、同社は本年5月末に「NISSAN NEXT A to Z」と題した動画を公開。今後18か月の間に12の新型車を発表するとしており、動画では新型車のシルエットを頭文字のアルファベットと共に紹介、エンディングでは車名も公開しています。
その動画の最後に「Z」の文字と共に登場する低い車高、「ロングノーズ・ショートデッキ」を特徴とする新型車こそが次期「フェアレディZ」。
丸型ヘッドランプ内に設けられた上下一対のDRL(デイタイムランニングランプ)が同車の個性を引き立たせており、ボディシルエットは初代「フェアレディZ」に酷似しています。
初代「Z」(S30型)は1969年に発売されるや、日本のみならず北米市場などを中心に世界的に大ヒットを記録。1978年まで9年間にわたって生産され、世界販売台数55万台という当時のスポーツカーとしては画期的な販売実績を樹立。「DATSUN」の名を世界に知らしめ、日産の海外進出の活路を拓いた記念碑的な車両でもあります。
7代目のエクステリアデザインはそんな初代「Z」をリスペクトしているのかもしれません。
そして同社は5月の宣言どおり、本格EV「アリア」 や、
「e-POWER」を搭載するコンパクトSUV「キックス」、
海外向けコンパクトSUV「マグナイト」
と、次々に新型車を発表しており、9月1日には遂に次期「Z」のプロトタイプ公開を米国日産のWebサイトで予告。2枚のティザー画像と「The Nissan Z Proto is coming」と題した動画を公開。さらにその1週間後の9月8日には「Get ready for the Nissan Z Proto」と題した動画を公開しました。
搭載されるV6エンジンの最高出力は、先頃パワーアップを図ったライバル、トヨタ「スープラ」 (387ps/51kgm)を超えるとも噂されています。
初代から50年以上の歴史を重ねる「フェアレディZ」も、現行モデル(Z34型)の発売からすでに丸12年が経過しており、同車のファンにとっては現代のテクノロジーで生まれ変わる次期モデルに興味津々といったところではないでしょうか。
そんな7代目「フェアレディZ」のプロトタイプ公開は、日本時間の9月16日午前8時30分から日産のWebサイトで予定されています。
(Avanti Yasunori・画像/動画:NISSAN)
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