●値上がり車続出のミドルサイズSUVの中でモデル末期のエクストレイルだけが値落ち!
新型車が続々と登場し、販売競争が熾烈になっている国産コンパクトSUV市場。対してミドルクラスSUVはすでに安定した人気を確立しています。国産ミドルサイズSUVの中で屈指の人気モデルであるトヨタハリアーがフルモデルチェンジを行いましたが、中古車相場にその影響が出ているのかどうか調べてみました。
まずは、世代交代に当たるフルモデルチェンジを行い、新車が絶好調のハリアーから。旧型となったばかりのハリアーは2013年に登場しました。従来のレクサスRXの日本市場向けモデルというポジションから日本専用モデルへと変わったのが旧型ハリアーです。
現在、旧型ハリアーの中古車は約2360台流通しています。3カ月前の時点では約2600台もあり、一時は約2000台付近前減少しましたが、再び盛り返しています。
中古車の平均走行距離は3カ月前の約3.1万kmから約3.2万kmとわずかに延びていますが、平均価格は約258万円から約265万円と値上がりしています。フルモデルチェンジしてモデルが古くなってもハリアー人気は健在です。
2019年4月より販売開始されたトヨタRAV4。3種類の4WDシステムを採用するなど走行性能にこだわっています。発売から1年が経過し、中古車も約330台流通しています。
平均価格は3カ月前の約315万から現在は約333万円と中古車の平均走行距離が延びているにも関わらず値上がり傾向が続いています。
続いてはトヨタのプレミアムブランドですレクサスのミドルサイズSUVのNXです。
2014年にレクサスNXは登場し約6年が経過し、中古車流通台数は600台ブランドの中でもトップクラスに多くなっています。流通台数は3カ月前が約730台だったので、わずか3カ月の間に約100台の中古車が市場から姿を消したことになります。
中古車の平均走行距離は約3.5万kmと横這いで推移していますが、平均価格は約344万円から約353万円へとわずかに値上がり傾向となっています。トヨタそしてレクサスのミドルサイズSUVの中古車価格はいずれも値上がりとなっています。