■ウェイトハンデに苦しみながらも優勝経験チームが2チームともQ2進出
8月22~23日に鈴鹿サーキットで無観客開催となっているSUPER GT 2020 第3戦「2020 AUTOBACS SUPER GT Round3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」。
結論から言えばGT300ポールポジションは31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTとなりました。2組に分かれて行われた予選Q1でも速さを見せていたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはA組をトップタイムで通過します。
開幕戦で優勝、続く第2戦でも6位入賞となった52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTは75kgというウェイトハンデを積みながらもQ2へ進出。GR Supra GTのポテンシャルは計り知れないと話題になっています。
第2戦優勝のシンティアム・アップル・ロータスも60kgのウェイトとBOPにより30kgの車重増が決定されながらもQ2へ進出。こちらも強さが滲み出ています。
■ぶっちぎりのトップタイムが幻となった56号車のGT-R
A組、B組それぞれから8台ずつが勝ち進み行われる予選Q2。
この予選で残り1分ちょっとのところでトップタイムを出してきたのが56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R。1分58秒053はもう誰も追いつけないか? と思われましたが、なんと走路外走行がありタイムが抹消されてしまいます。
タイムが抹消されたリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rに代わってトップタイムとなったのが31号車のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT。
ドライブした嵯峨宏紀選手とチームにとってポールポジションは2015年最終戦のもてぎ以来となります。
予選2位は前戦の富士でも同じポジションだったARTA NSX GT3。
トップタイムは抹消されましたが予選全体を通してアベレージの高いタイムを出していたおかげで予選3位となったリアライズ 日産自動車大学校 GT-R。
予選4位には今年初参戦の244号車 たかのこの湯 RC F GT3が入ります。
なんと予選5位は75kgのウェイトを積んだ52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが入ります。このGR Supra GTはどれだけ強いのでしょう。
そして決勝グリッドの3列目まで外国車勢がいないという大変珍しい予選結果ともなった第3戦鈴鹿。決勝レースは23日の13時スタートとなります。
猛暑が予想されているなか、いかに戦っていくか興味が尽きません。
(写真:松永和浩、吉見幸夫 文:松永和浩)