第3戦・鈴鹿のGT500でModulo Nakajima Racingが8年ぶりのポールポジション!【SUPER GT 2020】

■Q1でルーキー大津弘樹選手がトップタイム!

8月22日~23日に鈴鹿サーキットで無観客開催となっているSUPER GT 2020 第3戦「2020 AUTOBACS SUPER GT Round3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」。22日は公式予選が行われました。

Modulo Epson NSX-GT
Modulo Epson NSX-GT

ノックアウト方式で行われた予選ですが、まずQ1からとんでもない速さを見せたのが64号車 Modulo Epson NSX-GT。なんと1分46秒160は予選Q2まで含めてもトップタイムとなています。

Q1直後の大津弘樹選手
Q1直後の大津弘樹選手

鈴鹿サーキットはレーシングスクール時代から走り込んでいるホームサーキットだと語る大津弘樹選手。午前中のフリー走行から速さの手ごたえを感じていたとのことです。

■8年ぶりにポールポジションとなったModulo Nakajima Racing

Q2もModulo Epson NSX-GTの速さはとどまるところを知りません。

Modulo Epson NSX-GT
Modulo Epson NSX-GT

伊沢拓也選手が1分46秒239をマークすると、それに続けとばかりに各車がタイムを出してきます。残り時間5分少々でコースインしてきた23号車 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタッレリ選手が1分46秒699を叩き出しますがModulo Epson NSX-GTにはおよびません。

MOTUL AUTECH GT-R
MOTUL AUTECH GT-R

38号車 ZENT GR Supraの立川選手もMOTUL AUTECH GT-Rに迫る1分46秒799で3位となります。

ZENT GR Supra
ZENT GR Supra

現在ランキング3位で44kgものウェイトを積んでいる14号車 WAKO’S 4CR GR Supraがなんと残り時間5分を切ったところでコースイン。ウォームアップランをたったの1周で切り上げてアタックラップに入ります。

 WAKO'S 4CR GR Supra
WAKO’S 4CR GR Supra

WAKO’S 4CR GR Supraの坪井翔選手が見事なアタックを決めるもおよばず、1分46秒899で4位となります。ここまでが46秒台。

Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

5位には16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが入ります。

ポールポジションを喜ぶ伊沢選手と中嶋総監督
ポールポジションを喜ぶ伊沢選手と中嶋総監督

この結果によってModulo Nakajima RacingとDUNLOPタイヤは実に8年ぶりというポールポジションを獲得しました。

左から伊沢選手、中嶋総監督、大津選手
左から伊沢選手、中嶋総監督、大津選手

また伊沢選手にとっては自力でのポールポジション獲得は初めてとのこと。意外な記録のポールポジションとなりました。

Modulo Epson NSX-GT
Modulo Epson NSX-GT

6月に鈴鹿で行われたタイヤメーカーテストでも良い手応えを感じていた伊沢選手。『鈴鹿はチャンスだな』と思っていたとのこと。このまま勢いに乗って決勝を優勝で飾るのか?はたまた他のチームが襲い掛かってくるのか?決勝レースは23日13時スタートです。

(写真:松永和浩、吉見幸夫 文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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