■最高出力370ps、航続距離454kmは向上する可能性あり
ヒョンデのハイブランド・ジェネシスは、ピュアEVセダン「G80エレクトリファイド」改良型を開発中ですが、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
ジェネシスは、2015年からヒョンデが展開する高級ブランドで、トヨタ「レクサス」や、日産「インフィニティ」と同様のビジネススタイルを取っています。
ベースとなるICE搭載GV80現行型は、2020年に第2世代へ移行。翌2021年に初のEV「GV80エレクトリファイド」が導入されました。
GV80はすでに大幅改良を終えており、それに続くアップデートとなります。
捉えたプロトタイプは、ヒョンデグループお得意のマスクでカモフラージュし、まるで防弾チョッキのようです。
フロントエンドでは、現行型から継承するスリムなLEDデュアルヘッドライトを装備。後部ではテールライトに無数の小さなLEDを追加、グラフィックが鮮やかに進化しています。
ライバルとなる、メルセデス・ベンツ「EQE」は、内燃機関のEクラスとはまったく異なるデザインを採用しているのに対し、ジェネシスは基本的に同じスタイルを維持します。
しかし、エレクトリファイドでは、2.5リッターおよび3.5リッターガソリン車と区別するために、ダミーメッシュ仕上げのフラッシュグリルを再び備え、バンパーは微妙に改良されている様子が伺えます。
ジェネシスが電気ドライブトレインにどのような変化を用意しているのか不明ですが、EV市場におけるテクノロジーと期待は急速に成長しているため、現在の最高出力370ps、および87.2kWhバッテリーによる航続距離282マイル(454km)が向上する可能性は高いと見られます。
キャビン内の注目は、2025年ガソリンモデルに搭載された27インチOLEDディスプレイで、2020年以降G80でおなじみだった12.3インチ、および14.5インチのインストルメントクラスターと、インフォテインメントシステムを置き換えるものです。