■今後数ヶ月以内に新型A5スポーツバックとアバントが発売
アウディは現在、主力「A4」および「A5」を始め多くの新型モデルを開発中ですが、ICEモデルの核となる「A5スポーツバック」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
同社は、コンパクトエグゼクティブラインナップを包括的に再編成しようとしており、フルエレクトリック「A4 e-tron」は「A4」になり、内燃エンジンを搭載したA4の後継車はA5に改名されます。ネーミング変更の背後にあるのは、全電気自動車には偶数番号を付け、内燃機関車には奇数番号を付けるというシンプルな戦略です。
命名規則はさらに上位のモデルでも適用され、「A6」はフルエレクトリックになり、次期「A6」ICEモデルは「A7」のバッジが付けられます。
EVモデルの拡大に伴って燃焼エンジンモデルが合理化されるため、A4とA5が統合、セダン、クーペ、コンバーチブルは消滅します。そして今後数ヶ月以内に新型A5スポーツバックとアバントが、新型S5スポーツバックとS5アバントとともに発売予定です。
捉えたプロトタイプは、よりスリムなグリルや薄型LEDヘッドライトなどの新しいデザイン要素により、よりワイドでアグレッシブなスタンスが実現します。そのほかの細かい変更には、フラッシュドアハンドル、新しいアロイホイールのセット、そして後部には全幅のリアライトバーのように見えるものなどがあります。
インテリアも新生A5用に再構築。新世代のデジタルインターフェースを中心とした、より現代的なインテリアレイアウトが初搭載されます。同ブランドでは、EVやよりプレミアムなモデルでもこのレイアウトを採用予定で、Q6 e-tronのようなトリプルスクリーンレイアウトは搭載しないと思われます。
A5とA7(旧A6)は、縦置き内燃エンジンを搭載した車両用のPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバスション)と呼ばれる新しいプラットフォームを採用します。
予想されるA5のパワートレインは、2.0リットルTSFI直列4気筒ターボエンジン、2.0TDIで、ガソリンエンジンの最高出力は150~265ps、ディーゼルエンジンの最高出力は136~204psです。すべてのエンジンには、Sトロニックデュアルクラッチトランスミッションが組み合わされています。より強力なモデルには、アウディのクワトロ全輪駆動を搭載したモデルも用意されています。
注目はプラグインハイブリッドで、2.0TFSI は、デュアルクラッチギアボックスの電気モーターと組み合わせて動作します。またすべての非プラグインハイブリッドバリアントにはスタータージェネレーターが装備されているため、マイルドハイブリッドになります。