■2.9リットルV型6気筒ツインターボエンジンを維持
アウディは現在、新命名法によるラインナップの整理を進めていますが、高性能モデル「RS4」の後継となる「RS5」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
現在A5ファミリーは、「クーペ」「カブリオレ」「スポーツバック」のラインナップで構成されていますが、次世代型では、ワゴンの「アバント」が導入されます。
A5アバントはこれまで目撃されていましたが、最強モデル「RS5アバント」のスクープはこれが初めてとなります。前述したとおり、RS5アバントはアウディのネーミング戦略の変更の一環として、現行のRS4アバントに代わるものとなります。
昨年発表された新戦略では、内燃エンジン搭載モデルには奇数番号が付けられ、電気モデルには偶数番号が付けられるとのこと。つまり、次期A4は電気自動車になるということです。
ドイツ・インゴルシュタットにある、同社の研究開発センターのすぐ側で捉えたプロトタイプは、ベースのA5より大きく膨らんだフェンダーを装備、フロントドアのすぐ前には一対の垂直のエアベントを配置、ホイールハウジングから高圧の空気(またはブレーキ熱)を逃がすためにある可能性があります。
足回りには、巨大なクロスドリルドブレーキローターを装着。後部には、仮のコンポーネントながら、RSの特徴的な楕円形のデュアルエキゾーストパイプをインストールしていることが見てとれることから、RS5が依然として燃焼パワーを備えていることを裏付けています。
しかし、カメラマンによると、プロトタイプには燃料フィラーキャップと、運転席側の充電ポートの両方が装備されており、このホットなワゴンがプラグインハイブリッドに切り替わっていることを示しています。もちろん、フロントウインドウの電圧注意のイエローステッカーもそれを裏付けています。
最大のライバルとなる、メルセデスAMG「C63」では、プラグインハイブリッドでV型8気筒から直列4気筒へダウンサイジングされましたが、アウディでは、2.9リットルV型6気筒ツインターボエンジンを維持するとみられます。また現行のRS4では、最高出力450psを発揮しますが、次期型ではメルセデスAMG「C63 S Eパフォーマンス」の680psに対抗するために大幅なパワーアップがされ、噂では最大650psオーバーと伝えられています。
生まれ変わる「A5アバント」と「S5アバント」は今年後半にデビューする予定ですが、RS5アバントは早ければ来年、2025年に登場する可能性が高いです。同ブランドでは、ハッチバックの次世代A5をテストしているところも目撃されていますが、2ドアモデルの販売が低迷しているため、A5クーペとコンバーチブルの新バージョンを発売するかどうかは不明です。