■プラグインハイブリッドシステム、48Vマイルドハイブリッドを設定
マツダは、北米の現地時間である2024年1月30日に、新型クロスオーバーSUVの「MAZDA CX-70(シーエックスセブンティ)」を初公開しました。
CX-70は、マツダのラージ商品群の第3弾です。第1弾は欧州、日本、そのほかの市場向けの「MAZDA CX-60」、第2弾は北米とそのほか市場向けの「MAZDA CX-90」。そして第4弾として、欧州、日本、そのほか市場に導入される予定の「MAZDA CX-80」と続いていきます。
CX-70は、同社が重点市場と位置づける北米向けに開発された、2列シートのクロスオーバーSUV。
マツダらしい走りや環境、安全性能に加えて、アクティブなライフスタイルを過ごしているユーザーに向けたデザインと機能性を備え、アメリカ、カナダで今春に発売される予定です。
北米市場へのCX-70投入により、2列シートミッドサイズSUV(同社による分類)に新たに参入。根強いニーズが続くSUVラインナップが強化されることになります。
なお、アメリカには現在、SUVでは「MAZDA CX-90」「MAZDA CX-50」「MAZDA CX-5」「MAZDA CX-30」が揃っています。
CX-70は、全グレードがプラグインハイブリッドシステム、もしくは「M Hybrid Boost(48Vマイルドハイブリッドシステム)」の電動化車両となっていて、市場ニーズに合わせつつ、北米市場での電動化を加速させる構えです。
「Passion Pursuer(情熱の探求者)」をコンセプトとして掲げるCX-70は、アクティブなライフスタイルを持つユーザーにマッチするスポーティなデザイン、ゆとりある実用的なキャビンを備えています。
デザインは、お馴染みのデザインテーマである「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」にもとづき、生命感を表現。力強い造形が目を惹く前後バンパー、新デザインの21インチアルミホイール(19インチのアルミホイールも設定)、随所に配されたブラックパーツが特徴的な外観に仕立てられています。
加えて、鮮やかさと深みを併せ持つ赤系色の「バーガンディ」を基調としたインテリアカラー(他にもブラック、グレージュ、タンの内装色を設定)が使われていて、アクティブなライフスタイルが表現されています。
ラゲッジには、後方開口部からスイッチ操作でセカンドシートを倒すことが可能な、電気式リモートフォールド機能が備わります。
また、セカンドシートを折りたたんだ状態でも、リヤの掃き出し口からフラットになる床面、常備品などが入る3つの床下収納スペースなどにより、アウトドア派の使用ニーズに応えています。
安全性能では、最新の「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」の採用がトピックス。
CTS使用時、手放し運転、居眠りや脇見運転を検出すると、ドライバーへの注意喚起が段階的に実施されます。それでもドライバーの状態に変化がない場合は、車両の減速、停止が支援され、事故時の被害軽減が図られます。
パワートレインは、3.3Lの直列6気筒ガソリンエンジン(ターボチャージャー付)に、「M Hybrid Boost」が組み合わされた「e-SKYACTIV G3.3」、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンとモーターが搭載されたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACIV PHEV」の2種類を設定。
後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーとの組み合わせにより、優れたハンドリングと優れた環境性能の両立が追求されています。
また、北米市場で需要の多いトレーラーの連結をサポートする「トレーラーヒッチビュー」の搭載により、5,000lbsのけん引能力を備える他、1500W給電機能など、長期間旅するようなカーライフにもマッチします。
(塚田 勝弘)