■LBX廃止でブランドの底上げ計画の噂
レクサスのコンパクト・クロスオーバーSUV「UX」次期型に関する情報を入手すると同時に、ブランドのラインナップ戦略も見えてきました。
UXは2018年、トヨタ「C-HR」をベースにレクサス最小SUVとして販売が開始されました。
2020年にはブランド初となるEV「UX300e」を投入。2022年の大幅改良を経て、2023年12月には2.0リットル直列4気筒+モーターのハイブリッド「UX300h」を新設定する一方、「UX250h」と内燃機関モデル「UX200」が廃止されました。
そしてデビューから8年、満を持して世代交代が行われそうです。
次期型のエクステリアデザインは、フロントとサイドウインドウをつなげたスポーティなデザインが予想されています。リヤ周りにショルダー型ボディラインをデザインし、立体感を演出。フロントはRX譲りのグリルデザインが採用される見込みです。
また、ヘッドライトは縦型デザインで3連プロジェクターを内蔵。また、ディフューザーと一体させたデザインで迫力とワイド感を強調するなど、よりアグレッシブなフロントエンドとなりそうです。
欧州のライバルであるメルセデス・ベンツは、利益率が低いAクラスとBクラスを廃止するなど、ブランドの底上げをすることが濃厚ですが、レクサスも近い将来、UXの下に位置する「LBX」を外し、ブランドの底上げを計画しているという情報が入ってきました。
つまり、「UX」が再びブランドのエントリーモデルとなる可能性がありますが、スペックを大幅に変更、BEV専用モデルとなり、より高級化される可能性もありそうです。BEV専用となる場合、次世代バッテリーEVプラットフォームを採用、最新の電動化技術とソフトウェアを組み合わせ、「走りの楽しさ」を実現します。
最上位モデルには、フロントとリアにモーターを一基ずつ搭載するデュアルモーターシステムを採用することで、最大350ps以上を発揮。航続距離は現行型の523kmから800kmへ大幅に向上すると予想されます。
また、四輪駆動力システム「DIRECT4」のシームレスな駆動力コントロールや、「ステアバイワイヤ」を採用、人と車が一体となった走りの気持ち良さや楽しさを追求してくれそうです。キャビン内では、最新世代のAI技術を投入、バトラー(執事)のように振る舞う次世代音声認識システムを採用します。
UX次期型のデビューは、最速で2025年、遅くとも2026年には期待できそうですが、高級化で価格も上昇する可能性もありそうです。