ワールドプレミア間近のフォルクスワーゲン「トランスポーター」、EVのダブルキャブ・ピックアップを初スクープ!

■内部には12インチのデジタルインストルメントパネルと13インチの中央タッチスクリーンを装備

フォルクスワーゲンは現在、第7世代となる商用バン「トランスポーター」(T7)のワールドプレミアを控えていますが、そのピックアップトラックバージョンを初めてカメラが捉えました。

フォルクスワーゲン ダブルキャブピックアップ トランスポーター 開発車両 スパイショット
フォルクスワーゲン ダブルキャブピックアップ トランスポーター 開発車両 スパイショット

初代トランスポーターは1950年に登場した、同ブランドの主力商用モデルです。最新世代は「6.5」世代と呼ばれていますが、これが9年ぶりのフルモデルチェンジとして話題となっています。

フォルクスワーゲン ダブルキャブピックアップ トランスポーター 開発車両 スパイショット
フォルクスワーゲン ダブルキャブピックアップ トランスポーター 開発車両 スパイショット

フォルクスワーゲンは、フォード・トランジット・カスタムとプラットフォームを共有する新世代トランスポーターを発表する準備がほぼ整いつつあり、ティザーキャンペーンを展開中です。

今回のスクープでは、パネルバンと共に、ダブルキャブピックアップスタイルのトランスポーターのプロトタイプを数台捉えました。

ドロップサイドベッドを備えたT7プロトタイプに遭遇するのはこれが初めてで、スライドドアを備えたパネルバンとは異なり、ダブルキャブピックアップには4つの従来のドアを備え、スペースを確保するために短いボディが付いています。

またキャビン内では、Apple CarPlayとAndroid Autoスマートフォンの接続機能を備えた12インチのデジタルインストルメントパネルと、13インチの中央タッチスクリーンを装備するほか、車線維持支援、自動緊急ブレーキ、交通標識認識といった最新のADASも搭載されるなど、もはや乗用車としても使用できるレベルとなりそうです。

フォルクスワーゲン  トランスポーター 開発車両 スパイショット
フォルクスワーゲン  トランスポーター 開発車両 スパイショット

同じボディスタイルのオプションはフォード「トランジット カスタム」にも提供されますが、トランスポーターは新設計されたフロントマスクを特徴とし、兄弟車や主なライバルとは大きく差別化される予定です。

トランスポーター T7は、ディーゼル、PHEV、EVパワートレインのオプションを提供しますが、ピックアップトラックのパワートレインは明らかにされていません。

しかしこのプロトタイプでは、リアウインドウ下部に電圧注意のステッカーが貼られ、フロントバンパー右に充電ポートを配置、エキゾーストパイプが排除されていることから、フルエレクトリックバージョンであることがわかります。その場合、最高出力217psを発揮、航続距離は最大380km(240マイル)の動力パフォーマンスを提供してくれるでしょう。

トランスポーターは、フォルクスワーゲンのドイツ語ウェブサイトの公式コンフィギュレーターですでに予約注文可能で、価格は4万3768ユーロ(約698万円)からとなっています。さらに、ホイールベースを延長してより広々とした「バンプラス」トリムや、「L-パーティション」を備えたバンもラインナップされています。

トランスポーターのデビュー日はまだ発表していませんが、ティーザーや予約注文から判断すると、完全な発表が行われるまでそう長くはかからないと思われます。トランスポーターが発売されれば、フォルクスワーゲンのバンラインナップは、EV専用ID.Buzzと乗用車マルチバンに加わり、3つのモデルで完結します。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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