ポルシェで唯一残ったワゴンモデル「パナメーラ クロスツーリスモ」、初の改良型でハイパワーモデルは導入されるのか!?

■ポルシェGT部門による「ターボGT」は1,000ps超え

ポルシェは現在、初の量産電動モデル「タイカン」改良型の開発に着手していますが、その派生ワゴン「タイカン スポーツツーリスモ」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。

ポルシェ タイカン スポーツツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカン スポーツツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット

タイカンは、2015年にコンセプトカー「ミッションE」として公開され、2020年にブランド初の電動ワゴンとして市販化。今回が初の大幅改良となります。

同ブランドでは、11月に米「Automotive News」のインタビューにて、ICE搭載「パナメーラ スポーツツーリスモ」を廃止すると発言、メイン市場の北米において、SUVの人気に食われた形となりました。つまり、タイカン スポーツツーリスモは、ポルシェで唯一残ったワゴンとなります。

厳冬のスカンジナビア山中で捉えたプロトタイプは、ほぼフルヌード状態でディテールが露出。改良型では、フロントエンドが大幅に変更されていることが見てとれます。

ポルシェ タイカン スポーツツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカン スポーツツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット

最大の変更点はヘッドライトで、主なクラスターはほぼ同じままですが、サラウンドトリムははるかに小さくなり、特に黒いインボード部分はほぼ消滅しています。

同様に外側端からの垂直トリムは廃止されたように見え、ブレーキダクトは独立して立っていますが、ボディ同色のバンパーに統合されています。フロントバンパーの残りの部分にも若干の修正が加えられ、下部エアインテークとフロントスプリッターの形状が少し変更されているようです。

側面で目立った変化は見られませんが、リアエンドではLEDテールライトが新設計されます。全幅のライトバーはそのままですが、外縁がテールゲートの両側で下がっていることがわかります。

パワートレインは、79.2kWhのバッテリーを積み、最高出力408ps/最大トルク345Nmを発揮するリアマウントの電機モーターのベースグレードをラインナップ。また、最高出力476ps/最大トルク357Nmを発揮し、アップグレードされた93.4mkWhのパフォーマンスバッテリープラスを選択することも可能です。

さらに、最高出力529ps/最大トルク639Nmを発揮する「タイカンS」や、最高出力760ps/最大トルク1,048Nmを発揮するトップレンジ「ターボS」もキャリーオーバーされる可能性が高いようです。

注目は、ベースモデルで導入が濃厚な過激モデル「ターボGT」(仮)の設定でしょう。これは911 GT3やカイエンターボGTに似た完全なポルシェGT部門のモデルになると予想されており、1,000ps以上を発生すると噂されています。スポーツツーリスモに設定されれば、世界最強レベルの電動ワゴンになることは間違いないでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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