■「Gクラス」はV8からハイブリッド直列6気筒へダウンサイジングされるのか注目
2024年も続々と新型モデルが登場予定ですが、中でも特筆すべきモデルを上げてみましょう。
大きな流れとしては、既存モデルが大幅改良、またはフルモデルチェンジのタイミングで電動化されることです。
なかでも特に注目は、ポルシェ「911」「718 ボクスター/ケイマンEV」の改良型、16年ぶりに復活するBMW「M5ツーリング」でしょう。
またメルセデス・ベンツ「Gクラス」は、AMG「E63」にならい、V8からハイブリッド直列6気筒へダウンサイジングされるのか注目されます。
911は、ハイブリッド化が最大の注目ですが、「992.2」では採用を見送るという情報がある一方、自然吸気エンジン(NA)の復活も話題となっています。
718ボクスター/ケイマンEVは、2024年登場の「マカンEV」と同じくEV専用の「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用します。基本的にはリアアクスルにシングルモーターを搭載するRWD(後輪駆動)ですが、より強力なデュアルモーターによるAWD(全輪駆動)の登場も噂されているほか、RWDとAWDの両方で異なるバッテリー容量を備えたモデルも期待されています。
ドイツ勢以外では、ダッジ「チャージャー デイトナSRTコンセプト」市販型が話題です。
400Vのシステムを搭載し、モーターの出力に応じて複数の仕様が用意されますが、頂点には800Vシステムを採用、「バンシー」と名付けられたパワートレインにより、最高出力880psから900psを発揮する最強モデルの導入も噂されています。
他の欧州では、ステランティスファミリーからはプジョー「208」次世代型、4月にワールドプレミアが決定している、アルファ ロメオ史上初のフルエレクトリックモデルSUV「ミラノ」などが期待されています。ミラノは欧州だけでなくグローバル市場への投入も計画されており、日本市場導入も気になるところでしょう。