APOLLO 
■これまで5.5秒と噂された加速は、4秒台後半となる可能性に修正
フォルクスワーゲンは現在、電動ハッチバック「ID.3」ホットモデルを開発中と見られますが、その量産型車名が見えてきました。
同ブランドデザイン部門を率いるアンドレアス・ミント氏は、12月22日「GTI」の電動バージョンが2026年に登場すると明らかにしたばかりですが、よりホットなID.3はそれより早い2024年に登場が予定されており、その車名に関して憶測が高まっています。
フォルクスワーゲンは、パフォーマンス重視のEVに対し「GTX」の名称を使用してきましたが、9月にGTIコンセプトを発表。長らく親しまれているパフォーマンス「GTI」の名前が、内燃機関車に限定されるものではない可能性があることを世界に示しました。
またGTXという名前を完全に廃止することを示唆しており、デビュー時にその名を付けないと仮定すると、ID.3 GTXが 「ID.3 GTI」になる可能性がありそうです。
厳冬のフィンランド北部で捉えたプロトタイプはボディをローダウン。大径ホイールを装着し、フロントバンパー中央の巨大なハニカムメッシュグリルが特徴となっています。そのほかベースモデルと大きな違いは見られませんが、まだ初期プロトタイプのため、今後多くのコンポーネントが専用デザインに変更される可能性もあるでしょう。
このパフォーマンスID.3では、ID.4およびID.5GTXから流用するデュアルモーターAWDセットアップを搭載、最高出力は339psを発揮すると予想されます。また0-100km/h加速は、これまで5.5秒と伝えられてきましたが、最新情報では「ゴルフR」に肉薄する4秒台後半となる可能性があることも判明しました。
このレベルのパワーとスピードと全輪駆動を組み合わせれば、このセグメントのトッププレイヤーとしての地位を確固たるものにするでしょうが、モーターが追加されると重量も増加、シングルモーターの最軽量ID.3はすでに3,907ポンド（1,772kg）という重さになっています。このあたりが、パフォーマンスID.3市販化への大きな課題となりそうです。
