■他の高性能EVのようなデュアルモーターとは一線を画する、4つの電気モーターを搭載
メルセデス・ベンツは現在、オフローダー「Gクラス」のフルエレクトリックバージョンを開発中ですが、その最新プロトタイプを2024年1月に米ラスベガスで開催予定の「CES 2024」で世界初公開することがわかりました。
同社は2021年9月、「IAAモビリティ 2021」にてGクラスのEV版となる「EQG」コンセプトを発表。これまで多数の市販型プロトタイプやキャビン内がスクープされてきました。
EQGの開発における課題の1つは、3つのロッキングディファレンシャルを備えた標準モデルと同様に、ハードなオフロードでも確実に走行できるようにすることでした。
これを念頭に置いて、メルセデス・ベンツは他の一部のEVのようなデュアルモーターのセットアップを選択せず、4つの電気モーターを搭載しました。これによりオンロード・オフロードともに走行性能が向上、「Gターン」と呼ぶ360度スピンも可能にしています。
キャビン内では、ドライバー側からセンタースタックまで広がるワイドなデジタルディスプレイが搭載されています。新設計のフラットボトムステアリングホイールなど、ベースとなるGクラスと非常に似たレイアウトが予想されます。中
央にある丸いエアベントと、ボタンのあるクラスターも一見同じですが、Gクラスがオフロード走行のために3つのロッカースイッチを配置するのに対し、EQGでは「ローレンジ」ボタンと「Gターン」機能を有効にするスイッチが収まっています。
次世代オフローダーの世界的アイコンになるべく、EV版Gクラスがいよいよ始動します。