トヨタ「セリカ」復活は既定路線!? 革新的なプラットフォーム採用のBEVモデルが有力

■先進的な新しい角形バッテリーもセリカ復活の重要な要素に

トヨタは2023年4月、豊田章男氏の後を引き継ぎ新CEOに佐藤恒治氏が就任しましたが、以来話題となっているのが「セリカ」の復活です。

トヨタ セリカ新型 予想CG
トヨタ セリカ新型 予想CG

新CEO就任前に豊田章男氏がEV時代に向けたセリカ復活の要望を出していることがわかり、佐藤恒治氏も「新型セリカを見るのが夢」と語ったと伝えられています。

また海外からも新型の情報が入ってきており、後継モデルが登場することは濃厚と言えそうでです。

現段階で最終モデルの第7世代「T230」型
現段階で最終モデルの第7世代「T230」型

初代セリカは、1970年に登場した2ドアスポーツカーです。1985年に誕生した第4世代では、後輪駆動から前輪駆動へと変更、リトラクタブルライトの採用など、歴代でも大きな変革となりました。

1999年には第7世代となる最終モデル「T230型」を発表しましたが、2006年をもって生産終了となりました。

海外から入手した最新情報では、レクサスの「LF-ZC」コンセプトを始め、トヨタの小型「FT-Se」および「FT-3e」コンセプトで使用されている「革新的EVプラットフォーム」を採用するといいます。

また車体構造を一体成型する「ギガキャスト」技術を使用して、必要な部品の数を大幅に削減、効率性を向上するようです。ギガキャストでは、フロントモジュールとリアモジュールは車両のサイズに応じて拡大または縮小でき、中央セクションにはバッテリーが収容されます。

トヨタの先進的な新しい角形バッテリーも、セリカ復活の重要な要素となる可能性があります。このバッテリーパックはふたつのサイズで生産され、そのうちのひとつは高さわずか100mmで床に組み込まれます。これにより、低重心の電気スポーツカーを製造できるようになるわけです。バッテリーの進化は、今後のスポーツカー設計に多大な影響を与えることは間違いないでしょう。

新型セリカのデザインですが、ウインドウデザインをシャープに切り立ったデザインに変更。アンダースカートを若干大型化し、フロントエンドは、ハンマーヘッドを進化させた縦型基調が予想され、その中に縦型3連プロジェクターを内蔵。またそれにディフューザーを一体化させた精悍なデザインが噂されています。

BEVモデルとして生まれ変わる次期型では、CD値は0.2レベルの空力性能を持ち、最高出力250ps〜300ps、1回のフル充電による後続距離は1000kmを目指すことが予想されています。また現在開発が進められている仮想マニュアルギアの採用も期待できそうです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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