■「カリス」と呼ぶ3LEDで構成されるデイタイムランニングライトを装備
ランチアは、話題になっている「イプシロン」新型の新たなティザーイメージを公開しました。
「Y」と表記さえた初代イプシロンは1995年に誕生。バリエーション豊かな内外装を提供し、世界で人気を博しました。
もともとはアウトビアンキが販売していましたが、同じフィアットグループのランチアに移行されました。
最終モデルとなっていた第3世代は2011年に登場、従来の3ドアハッチバックボディから、5ドアハッチバックに変更されました。
日本市場ではクライスラーブランドとして販売されていましたが、2014年には販売が終了しています。はたしてイプシロンで日本市場復活を狙うのでしょうか。
ティザーイメージを見ると、年初めに発表された「Lancia Pu+Ra HPE」コンセプトからインスピレーションを得ている様子がうかがえます。もっともインパクトを与えているのが、ランチアが「カリス」と呼ぶ3LEDで構成されるフロントデイタイムランニングライトです。またボンネットの上には、ブランドのロゴではなく、ランチアのネームプレートが取り付けられています。
リアエンドは明らかにされていませんが、コンセプトで見られた円形のリアライトを備え、LEDの重なるレイヤードリアエンドデザインが期待できそうです。
新しいイプシロンは、プジョー208やボクソールコルサなどのステランティス グループの兄弟車と、プロポーションの点で大きく異なることはなく、「E-CMPステランティス」プラットフォームを採用する同様のボディサイズを備えています。
キャビン内では、独特のデザインタッチがあると予想されており、2つの大きなディスプレイが見えますが、中央のタッチスクリーンの下には、ワイヤレス充電パッドを備えているように見える、ユニークな「タボリーナ」と呼ぶ円形のプラットフォームがあります。
新型には、イタリアの高級家具ブランド「カッシーナ」とコラボした、「エディツィオーネ・リミタータ・カッシーナ」と呼ばれる限定版も導入される予定です。カッシーナスペシャルは、ランチアの創立117周年に敬意を表し、ランチア創立年にちなんで1,906台に限定販売となっています。
市販型では、ガソリンとBEVの両方のパワートレインオプションが用意され、BEVモデルの場合、おそらく他のe-CMP製品と技術仕様を共有、ハイスペックの51kWhから最大248マイル(399km)の航続距離を実現します。これに加えて、内燃モデルはプジョーやコルサとパワートレインを共有することも期待されています。
イプシロンは、内燃エンジンのオプションが提供される唯一の新時代ランチアモデルとなり、今後のモデルはEV専用となる予定です。