「ラ・フェラーリ」後継モデル、F1由来のV6ハイブリッド搭載で歴代最速モデルに?

■スパイダー、サーキット専用モデルなどのバリエーションも登場

フェラーリは現在、社内コードネーム「F250」と名付けられた新型スーパーカーを開発中ですが、そのプロトタイプをカメラが捉えました。

フェラーリ F250 市販型プロトタイプ スパイショット
フェラーリ F250 市販型プロトタイプ スパイショット

待望の「ラ・フェラーリ」後継モデルと伝えられるF250は、F1とル・マンレーサーの技術を使用したV6ハイブリッドパワートレインを搭載すると予想されています。

先日フェラーリは、新型SF90 XXストラダーレが同社のフィロアーノ・トラックにて、公道走行可能なモデルの周回記録を打ち破ったことを明らかにしましたが、このハードコア・ハイブリッドはそれを木端微塵に打ち砕くと噂されています。

ドイツで捉えたプロトタイプは、ディテールを隠しているものの、巨大な空力パッケージを身に着け、ボディには冷却ダクトと空気を効率的に裂くための隠れた空力トリックが散りばめられていることがわかります。

ボディサイドからは、ラ・フェラーリやフォード「GT40」のようにドアの切れ込みがルーフまで伸びていることが見えることから、市販型でも跳ね上げ式ドアが採用されるとみられます。後部では、デュアルエキゾーストパイプが目に入りますが、これはダミーで、それよりも少し上に配置され、メッシュの後ろに隠されているのが本物の排気口と思われます。

フェラーリ F250 市販型プロトタイプ スパイショット
フェラーリ F250 市販型プロトタイプ スパイショット

注目はリアウイングの根本です。プロトタイプは、夏に見たプロトタイプとよく似ていますが、新しいプロトタイプでは巨大なアクティブリアウイングを支えているパイロンにいくつかの変更が加えられていることが明らかになっています。以前のプロトタイプはモータースポーツスタイルのパイロンを備えていて、手動ツールを使用してのみ調整できるように見えましたが、このプロトタイプには、キャビンからウイングの高さと角度を調整できる機構が取り付けられています。

現段階で予想されるパワートレインは、同社のF1とル・マンのテクノロジーを活用したハイブリッドV6です。おそらく、フロントアクスルに少なくとも1つ、おそらくは2つの電気モーターから電力を引き出すとともに、リアアクスルで追加のハイブリッドサポートを備えた、全輪駆動セットアップが登場すると予想されます。

10年前、ラ・フェラーリは最高出力963psを発揮し度肝を抜きましたが、SF90 XXストラダーレでは1,030psを発揮、多数のサーキットで最速となりました。しかし、F250がそれらを塗り替えるのは確実視されています。

ラ・フェラーリ後継モデルの登場は2024年内と思われ、限定600台と予想されています。その後200台のアペルタ、またはスパイダー、サーキット専用モデルなどのバリエーションが登場する可能性もあるといいます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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