■標的はメルセデスAMG「G63」。4.4L V8ツインターボエンジンを搭載
ランドローバーは現在、世界的人気を誇るクロスオーバーSUV「ディフェンダー」最強モデルとなる「ディフェンダーSVR/SVX」を開発中ですが、その最終デザインがほぼ確定しました。
「SVX」は、ランドローバーの「SVO」(スペシャル・ヴィークル・オペレーション)による新たなブランドとして、2017年のフランクフルトモーターショーで「ディスカバリーSVX」がお披露目されました。
ジャガー・ランドローバーの高性能車「SVR」と並ぶ看板ラインとして2019年に発売予定でしたが、コスト削減など不運が重なり、発売は幻となっていました。
市販型では「SVR」という名を選択する可能性もありますが、実現すれば6年ぶりの復活となります。
初代ディフェンダーは1983年に発売、2015年には一度生産終了となりましたが、2019年に復活。
現在はショートホイールベースの「ディフェンダー90」と、ロングホイールベースの「ディフェンダー110」、V8搭載「ディフェンダー130」がラインナップされており、「SVR/SVX」はその頂点に立つことになります。
予想される市販型デザインは、フロントバンパーデザインを刷新、強靭なアンダープレートが装着されています。
側面では、地上高は高くサスペンションには余裕がある様子が見てとれ、フェンダーにプラスティッククラッディング、サイドスカートが確認できます。また足まわりでは、BF Goodrichオールテレーンタイヤを履くと予想され、「ターマック」(舗装路)ではなく「ダート」(未舗装)を重視していることを示唆しています。
そして最大の注目点が、リアバンパーに装備されている円形クワッドエキゾーストパイプでしょう。
心臓部には、現行ハイエンドモデルである「130」が搭載する、最高出力518psを発揮する5.0リットルV型8気筒スーパーチャージャーエンジンに代わって、SVR/SVXではBMW製の4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載します。
このエンジンから最高出力535ps・最大トルク639Nmを発揮すると予想され、8速オートマチックトランスミッションと、オフロード重視の4輪駆動システムが接続されます。
SVR/SVXのワールドプレミアは2023年内の可能性もありそうで、発売されればメルセデスAMG「G63」などがターゲットになります。