■ノーズは低く、より滑らかでスポーティな外観に進化
アウディは現在、欧州Dセグメントの主力モデル、「A4」次期型を開発中ですが、その派生ワゴン「アバント」最新プロトタイプをカメラが捉えました。A4後継モデルは開発が最終段階に入っており、ほぼフルヌード姿が見てとれます。
2023年初め、アウディはラインナップの次世代型に新命名法を使用すると発表。偶数番号のモデルは段階的にピュアエレクトリック(BEV)に移行すると伝えられています。
つまり、このICE搭載A4後継モデルは「A5セダン」と「A5アバント」として生まれ変わるのです。
捉えたプロトタイプの六角グリルは、内部に大きなメッシュパターンを配置、スリム&ワイド化されています。ボンネットの先端からバンパーの最下部まで伸びるまで、グリルがどんどん大きくなるという20年間の傾向を逆転させたようです。
バンパーの高さを低くすることで、ノーズはより滑らかでスポーティな外観となっています。またバンパーのコーナーには、垂直のエアインテークがあり、現行のRS4を彷彿とさせる立体的なものになっています。
ヘッドライトも刷新され、内部には新LEDデイタイムランニングライトが見てとれます。ボンネットは縮小され、グリルまで伸びたり、ホイールに向かって側面を覆ったりはしていないようです。定かではありませんが、この変更は、軽微な事故後の修理コストを大幅に削減するために行われたのではないか、と考えられます。
側面では、現行型と非常に似ていますが、ドア下部セクションはさらに深くえぐられているほか、上部にはフラッシュマウントハンドルを装備しています。後部では、リアウインドウが狭くなり、ルーフウイングが強調されているように見えます。LEDテールライトの一部も見えていますが、おそらくよりスリムで、コーストツーコースト(端から端)のLEDストリップで接続されているはずです。
このプロトタイプは、ボンネットの下に内燃エンジンを備えていますが、リアバンパーに統合されたデュアルエキゾーストパイプと、充電ポートの欠如から判断して、プラグインハイブリッドではないと思われます。
これまでの情報から、新型A5のすべてのバージョンは、スポーツバックであろうとアバントであろうと、ガソリンエンジンを搭載することになります。プラグインハイブリッドの派生モデルも存在しますが、フルエレクトリック仕様は「A4」として販売される予定です。
新生A5のワールドプレミアは2024年以降ですが、伝統的セダンのプロトタイプがいまだ出現していないことからも、「スポーツバック」と「アバント」のみを販売する意向であるという噂が高まっています。