■クワッドターボチャージャーを備えたW12エンジンをリマックが電動化
ハイパーカーブランド「ブガッティ」では、これまで多数のクロスオーバーSUVに関する噂があり、予想CGが制作されてきましたが、最新の予想CGが制作されました。
独立系デザイナーのセルギィ・ドヴォルンツキー氏から協力を得た予想CGは「センチュリオン」と名付けられ、フェラーリとランボルギーニのクロスオーバーにシロンの要素を美しく組み込んでいます。
そのエクステリアは、近い将来ブガッティファミリーに、パワフルで超豪華なSUVとして加わることを予感させます。
フロントエンドは「シロン」からインスピレーションを得ており、巨大な馬蹄形グリルを装備、W16エンジンを搭載したハイパーカーとほぼ同じLEDヘッドライトが目を引きます。さらにカーボンファイバーのアクセントと、バンパーを横切るバーを備えた大きなコーナーエアインテークが確認できます。
また、シンプルな形状と流れるようなサイドの曲線が特に美しく、大径ホイールと同色のブレーキキャリパーも見事な仕上がりです。そのほか、室内空間を最大限に活用するために、可能な限り後ろまで伸ばしたルーフや、限定モデル「Divo」を彷彿させる複雑なLEDテールライトの配列も印象的です。
デザイナーが構想しているパワートレインは、クワッドターボチャージャーを備えたW12エンジンをリマックの電気モーターでアシストし駆動する心臓部です。そのため、ボンネットは現在のブガッティモデルよりもはるかに長く、1930年代のものに似ています。またこのパワートレインは、理論上、最高出力2,150ps・最大トルク2,350Nmという驚異的なスペックを発揮するといいます。
ブガッティのデザインディレクター、アヒム・アシャイト氏は、昨年、同ブランドがクロスオーバーSUVを製造する可能性を否定しています。同氏は「SUVを検討するのであれば、既存のモデルをさらに高級なものにする必要がある」と強調しており、その道程は険しそうに思えますが、マクラーレンも否定しながらクロスオーバーの開発に着手しているとみられ、ブガッティがクロスオーバー計画を水面下で進めている可能性も否定出来ないでしょう。