■メルセデス・ベンツの最新マスクに変身
2023年11月17日、メルセデス・ベンツGLBがマイナーチェンジを受け、同日発売されました。
GLBは、2020年6月に日本で発表されたばかりのCセグメント級SUVで、全長4640×全幅1835×全高1700mmと、日本の都市部や住宅街などでも取り回ししやすいサイズに収まっています。3列シートを備えた7人乗りですが、サードシートは安全のため身長168cm以下の乗員向けという条件があります。
今回の改良では、エクステリアデザインが刷新されたほか、ナビゲーションシステムがSクラスなどに採用されている最新世代にアップデートされています。
リフレッシュされた外観からチェックします。
「GLB 180」と「GLB 200 d 4MATIC」のフロントグリルにメルセデス・ベンツのSUVに共通する特徴的なデザインのルーバーが備わり、「AMGラインパッケージ」には、クローム仕上げのダイヤモンドパターンが無数に散りばめられたシングルルーバーのフロントグリルが用意されています。
また、SUVらしさを強調する新デザインのフロントバンパーに加えて、「AMGラインパッケージ」は、ワイドかつ大開口のロア部によるアグレッシブでパワフルなフロントバンパーになります。シャープな雰囲気を漂わせるヘッドライトのデザインも見どころ。
リヤまわりは、スポーティで安定感をもたらす新デザインのリヤディフューザーをはじめ、LEDリヤコンビネーションランプの意匠も変更され、よりシャープなムードを放っています。
ホイールデザインもすべてが新しくなり、足元からスポーティなオーラをまとっています。「GLB 180」と「GLB 200 d 4MATIC」の標準仕様に18インチアルミホイールを、「AMGラインパッケージ」には、20インチのAMGアルミホイールが装着されます。
ボディカラーに、新色の「スペクトラルブルー」「ローズゴールド」が追加されたのもトピックスです。
●リサイクル素材を使ったシートや最新の「アダプティブハイビームアシスト」を用意
一方のインテリアには、新世代のステアリングホイールが備わり、オプションの「AMGラインパッケージ」を選択すると、3本のツインスポークによりスポーティで先進的な仕立てになります。ナビやインパネ内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も用意。
ほかの最新のメルセデス・ベンツモデルと同様に、リムに静電容量式センサーを備えたパッドが新採用され、軽くステアリングを握っていればアダプティブクルーズコントロールの作動が続きやすくなっています。
また、センターコンソールに設置されていたタッチパッドが廃止され、すっきりとしたインテリアになっています。
シートには、環境に配慮されたリサイクル素材が使われています。「レザーARTICO /ファブリック」のシート中央部に100%リサイクルから得られた原料が使用されたファブリックを採用。「レザーARTICO /MICROCUT」のリサイクル比率は、シート表面が65%、内部材料が85%となっています。
また、新世代の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を標準化、「AMGラインパッケージ」に、各輪のダンピングを最適に連続可変させることで快適な乗り心地と軽快なハンドリングを実現する「アダプティブダンピングシステム付サスペンション」と、走りに合わせてエンジンサウンドが演出される「スポーティーエンジンサウンド」が追加されています。
そのほか、交通状況に応じてハイビームとロービームを切り替え、ヘッドライトの照射範囲を自動で調整し、状況を問わず常に最大限の視界を確保するライトシステム「アダプティブハイビームアシスト」を標準装備。「Burmesterサラウンドサウンドシステム」もオプション設定され、高音質サウンドを享受できます。
搭載されるパワーユニットは、「GLB 180」が1.4Lの直列4気筒直噴ターボ、「GLB 200 d 4MATIC」が2.0Lの直列4気筒直噴ディーゼルターボとなっています。
●価格
「GLB 180」:638万円
「GLB 200 d 4MATIC」:694万円
(塚田勝弘)