東京オートサロン2024に登場するレクサスLBXのパフォーマンスモデルは「LBX F」? それとも「GR LBX」?

■GRヤリスの心臓部をレクサスLBXに移植!?

レクサス「LBX」のフロントマスク
レクサス「LBX」のフロントマスク

トヨタが2023年11月9日に発表、12月下旬頃の発売を予定している高級コンパクトSUVレクサス「LBX」。

これまでレクサスのラインナップの中で最小のSUVは「UX」でしたが、今後は「LBX」となります。

同社によると「コンパクトサイズながらも、これまでの高級車の概念を変える車をつくりたい」との想いをもとに、基本素性と電動化技術を徹底的に鍛え上げ、ドライバーと車が一体となり、いつまでも運転していたいと思わせる操縦性と、乗員が自然に笑顔になれるような快適性を追求したと言います。

レクサス「LBX」のエクステリア
レクサス「LBX」のエクステリア

本物を知る人が素の自分に戻り、気負いなく乗れるクルマ「LBX」。

その車名は“レクサス・ブレークスルー・クロスオーバー”を意味しており、車両サイズは全長4,190×全幅1,825×全高1,545mmで、ホイールベースは2,580mm。

レクサス「LBX」のリヤビュー
レクサス「LBX」のリヤビュー

トヨタ ヤリス クロス比でそれぞれ+10mm/+60mm/-45mm/+20mmとなっており、グローバル市場を意識した60mmに及ぶ車幅差がレクサスとしての風格を感じさせます。

●システム出力は136psながら数値以上の加速感

強化されたレクサス「LBX」のボディシェル
強化されたレクサス「LBX」のボディシェル

コンパクトカー向けのプラットフォーム「GA-B」をベースに、スポット打点増し打ち、構造用接着剤の塗布範囲の拡大等でボディ剛性を上げており、レクサス品質にグレードアップ。

改良を加えた1.5L直3エンジン(バランサーシャフト・レゾネーター追加)や、マフラー容量拡大により、加速時のエンジンノイズが大幅低減しており、ノアやカローラ系の駆動用モーターによるHEV仕様となっています。

レクサス「LBX」の1.5L直3エンジン
レクサス「LBX」の1.5L直3エンジン

システム出力は136ps/18.9kgm(エンジン出力:91ps/12.2kgm、モーター出力:94ps/18.9kgm)で、車両重量は1,310kg。パワーウェイトレシオは9.6ですが、数値以上の加速感を得られるのが特徴。

大電流を一気に流せるバイポーラ型ニッケル水素電池の採用も、アクセルレスポンスの良さに寄与しているようです(0-100km/h加速:9.2秒)。

フロントサスペンションはマクファーソンストラット式、リヤにはトーションビーム式を採用しており、E-Four(AWD)はリヤにダブルウィッシュボーン式を採用。リヤモーター出力は6ps/5.3kgmで、車両重量は+80kg増の1,390kgとなっています。

WLTCモード燃費は2WDが27.7km/L、E-Fourが26.2km/L。足元には225/55 R18、もしくは225/60 R17タイヤを装着しています。

●コンパクトSUVの域を超えた上質なステアリングフィール

レクサス「LBX」の車両価格
レクサス「LBX」の車両価格

プロトタイプによる試乗評価によると、ステアリング操作に対する車の動きが滑らかで、路面とのあたりが良く、乗り心地が上質と評判になっています。

電子制御式「e-ラッチシステム」の採用と相まって、ドア閉まり音が上質なのも美点の一つ。

ただし、お値段の方はレクサス最小のSUVと言えども2WDが460万円~、E-Fourが486万円~とレクサス水準。生産はトヨタ自動車東日本・岩手工場が担っています。

●パフォーマンスモデルが東京オートサロン2024に登場!

トヨタ「GRヤリス」の1.6L直3ターボエンジン
トヨタ「GRヤリス」の1.6L直3ターボエンジン

そうしたなか、巷では2024年1月開催の東京オートサロン2024に「非日常の高揚感を味わえるパワートレーンを強化したパフォーマンスモデルを出展予定」とするレクサスの告知が注目を集めています。

各種情報によると、専用設計の足まわりやGRヤリスの1.6L直3ターボエンジンを搭載するスポーツグレードと予想されており、オリジナル仕様(136ps)の2倍に相当する出力を、スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」により前後配分して路面に伝えることになります。

その場合、車名がレクサス「LBX F」となるのか、それともGRチューンによる「GR LBX」になるのか現時点では不明ですが、新開発8ATや6MTを搭載するとの噂もあるようで、東京オートサロン2024に向けた今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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