最終戦第8戦もてぎ300Km予選、Niterra MOTUL Zがポール獲得でチャンピオンまで6ポイント差に詰める【スーパーGT 2023 GT500】

■パーフェクトな予選日となったNiterra MOTUL Z

11月4日(土)、5日(日)に栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催の2023 AUTOBACS SUPER GT第8戦(最終戦)『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』。4日には公式予選が行われました。

Niterra MOTUL Z
Niterra MOTUL Z

2023シーズン最終戦もてぎではシリーズチャンピオン争いの権利が36号車 au TOM’S GR Supra、3号車 Niterra MOTUL Z、16号車 ARTA MUGEN NSX-GTの3台となります。それぞれトップと2番手が7ポイント差、トップと3番手が16ポイント差となっています。

ノックアウト方式で行われる予選。ポールポジション争いの8台の権利を決める予選Q1は4日14時53分から10分間で行われました。

STANLEY NSX-GT
STANLEY NSX-GT

ここで終了間際に、午前中のフリー走行でトップタイムを出していた Niterra MOTUL Zが1分35秒929を打ち出しトップになります。14号車 ENEOS X PRIME GR Supraが1分36秒156で2番手。100号車 STANLEY NSX-GTが1分36秒225で3番手。au TOM’S GR Supraも1分36秒440で5番手としてQ2進出となりました。

ENEOS X PRIME GR Supra
ENEOS X PRIME GR Supra
au TOM'S GR Supra
au TOM’S GR Supra

しかし16号車 ARTA MUGEN NSX-GTは1分36秒614で9位。Q2進出ならずで決勝は9番グリッドからのスタートとなり、チャンピオン争いには不利な状況となってしまいました。


●千代選手渾身のトップタイムでNiterra MOTUL Zがポール獲得

15時31分から行われたQ2。

Astemo NSX-GT

Astemo NSX-GT

17号車 Astemo NSX-GTの松下信治選手がQ1のトップタイムに迫る1分35秒931を出します。

しかしNiterra MOTUL Zの千代勝正選手が1分35秒539と、Astemo NSX-GTを0.4秒も引き離すという圧倒的な速さでトップとなります。

Niterra MOTUL Z
Niterra MOTUL Z

この2台のみが35秒台に入る速さを見せてはいましたが、軍配はNiterra MOTUL Zに上がりました。

Niterra MOTUL Zは今季初のGT500クラスのポールポジションを獲得しました。

予選2位はAstemo NSX-GTとなり、Honda NSX-GTのラストランをフロントローからスタートします。

au TOM'S GR Supra
au TOM’S GR Supra

3位にはランキングトップのau TOM’S GR Supraが入りました。

Niterra MOTUL Zはこのポールポジションでポイントを1点加算の63とし、第7戦オートポリス終了時点のポイント差が7点であったところを6点差として決勝に臨むこととなります。

ポールポジション獲得のNiterraチーム
ポールポジション獲得のNiterraチーム

Niterra MOTUL Zが優勝、au TOM’S GR Supraが3位でNiterra MOTUL Zがチャンピオン。au TOM’S GR Supraが前でチェッカーを受ければau TOM’S GR Supraがチャンピオンとなることもあり、決勝レースでは熾烈な展開が予想されます。

決勝で優勝してNISSAN Z GT500の2連覇なるか?それともGR supraが2年ぶりのチャンピオンか?NSX-GTがラストレースで有終の美を飾るのか?見逃せない1戦となりそうです。

●スーパーGT2023第8戦 もてぎ GT500予選結果

順位 ゼッケン 車名 ドライバー タイム
1 #3 Niterra MOTUL Z 千代 勝正、高星 明誠 1’35.539
2 #17 Astemo NSX-GT 塚越 広大、松下 信治 1’35.931
3 #36 au TOM’S GR Supra 坪井 翔、宮田 莉朋 1’36.214
4 #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 佐々木 大樹、平手 晃平 1’36.335
5 #23 MOTUL AUTECH Z 松田 次生、ロニー・クインタレッリ 1’36.362
6 #100 STANLEY NSX-GT 牧野 任祐、木村 伊織 1’36.721
7 #64 Modulo NSX-GT 伊沢 拓也、太田 格之進 1’36.879
8 #14 ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋 和也、山下 健太 1’36.895
9 #16 ARTA MUGEN NSX-GT 福住 仁嶺、大津 弘樹 1’36.614
10 #1 MARELLI IMPUL Z 平峰 一貴、ベルトラン・バゲット 1’36.637
11 #8 ARTA MUGEN NSX-GT 野尻 智紀、大湯 都史樹 1’36.696
12 #38 ZENT CERUMO GR Supra 立川 祐路、石浦 宏明 1’36.756
13 #37 Deloitte TOM’S GR Supra 笹原 右京、ジュリアーノ・アレジ 1’36.829
14 #19 WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資、阪口 晴南 1’37.344
15 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口 雄飛、中山 雄一 1’37.904

(文:松永 和浩 /写真:吉見 幸夫、松永和浩)

この記事の著者

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松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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