■「iDrive 9インフォテインメント・システム」は見送りの可能性
BMWは2022年6月、1985年から発売されている「M3」史上初のワゴンとなる「M3ツーリング」を発売、世界に衝撃を与えましたが、わずか1年でさらなる高みを目指します。
M3ツーリングがデビューしたのは、昨年6月の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で、生産が開始されたのは同年11月、わずか11ヶ月前でした。
しかし、プロトタイプがすでに目撃されているように、すでにアップデートバージョンの準備ができているようです。
フェイスリフトが早いのは、M3ツーリングがモデルサイクルの後半に登場したためです。
M3セダンとM4クーペは、両方とも2020年9月に発売され、その1年後にM4コンバーチブルが仲間入りしたため、これら3台すべてが来年刷新される予定なのです。つまりM3ツーリングも同じアップグレードの恩恵を受けることになります。
捉えたプロトタイプは、フロントバンパーとボンネットの一部に迷彩柄のラップを着用していますが、現在その下に隠れているデザインに変更はみられません。今回の改良型の焦点は前後LEDグラフィックの刷新で、エアインテークを含むバンパーには最終的にわずかな修正がなされるでしょう。
内部でも、ダッシュボードの上部と、モデルの曲面ディスプレイの上部は、外から見ると変化していないように見え、重要なアップデートをもたらすことはないようです。
最終的にソフトウェアを微調整する可能性がありますが、「iDrive 9インフォテインメント・システム」を搭載するのは時期尚早だと思われ、インテリアトリムや素材にマイナーアップデートが行われる程度となると予想されます。
現行型M3セダンでは、最高出力473psを発揮する3.0リットル直列6気筒ツインターボチャージャーエンジンを搭載。「M3コンペティション」では同エンジンから最高出力510psを発揮します。
M3ツーリングでは、このコンペティションのみを提供、全輪駆動xDriveとBMWの8速Mステップトロニック・トランスミッションが標準装備されています。改良型では、コンペティションが525psまで向上すると噂されているため、ツーリングでも同様の改良が期待できます。
M3セダンとツーリングの改良型は、最速で2024年初めと予想されますが、米国市場には導入されないと思われます。