それで売るの?売らないの? 次期コペンとなるかは応援次第!?【これだけは見逃すなジャパンモビリティショー2023】

■記念すべき最初のモビリティショーはスポーツカーも多かった。コペンもその1台

それにしても、今回(というか初開催だけど)のジャパンモビリティショーは、自動車メーカーからスポーツカーの出展が多い気がしませんか?

4年前の東京モーターショーでは「とにかく環境にやさしく。コンセプトカーはロハスなEVじゃないと許されない」といった感じの雰囲気でスポーツカー好きとしてはちょっと寂しかった気もするのですが、今回はまるで逆。

「スポーツカーで運転の楽しさを伝えないと自動車メーカーじゃない」ってくらい、従来の車好きの価値観の延長線上にあるスポーティな車を各メーカーが用意してくれたのが嬉しい限りです。

VISION COPEN
VISION COPEN

ダイハツの「VISION COPEN(ヴィジョン コペン)」もそんな1台。

見るからに、そして名前からしても、誰がどう考えたって次期コペンを示唆するモデルですよね。スタイリングは初代コペンの雰囲気を強く感じますが、車体がちょっと大きいような……おや?

初代コペンを感じさせるスタイリング
初代コペンを感じさせるスタイリング

ダイハツによると「全長×全幅×全高 3,835mm×1,695mm×1,265mm・ホイールベース 2,415mm・排気量1,300cc」を想定しているのだそうです。

●次のコペンはドリフトができる……かも?

コペンといえば初代や現在発売中の2代目は「軽自動車でFF」ですが、この次世代コペンは「小型車でFR」。なんと、後輪駆動……ってことはドリフトだって出来ちゃうコペンの爆誕ですね。ちなみにエンジン搭載位置はフロントミッドシップだそうで。

ロングノーズがFRの証。エンジン搭載位置はフロントミッドシップで。
ロングノーズがFRの証。エンジン搭載位置はフロントミッドシップで

商品企画担当者によると「軽自動車でFFというこれまでの制約から離れて、今後のコペンについて考えたアイデアのひとつ」といいます。つまり決まったものではないということ。

インテリアも、レイアウト自体は現実的?
インテリアも、レイアウト自体は現実的?

1.3Lとしているエンジンも「まずはEVではなくエンジン車だという表明。そして1.3Lという排気量はこれで決まりというわけではなく、みなさんの声を聞きながら『もっとパワーが欲しい』となれば1.5Lにするかもしれないし、ターボにするかもしれません。トランスミッションも今回は2ペダルだけど、MTが欲しいとなればもちろん検討しますよ。みなさんの意見を聞きながら育てていきたい」とのこと。

●売るか売らないかは、市場からの声の大きさ次第?

そして気になる「売るのか?売らないのか?」は、「こうしてコンセプトカーを展示して終わりにはしたくない」そうです。

新型コペンの登場も期待できそう!
新型コペンの登場も期待できそう!

そのために必要なのが「市場からの反響」とのこと。プロジェクトを止めずに市販化まで漕ぎつけるには、「とにかく『欲しい』という声がたくさん聞こえてくることが(おそらく社内的に)欠かせない」とのことでした。

みなさん、次のコペンも欲しいですよね? もちろん筆者もそうです。

欲しいと思ったらジャパンモビリティショーに出かけ、ダイハツブースへ行ってスタッフに「新型コペンが欲しい」という意思を伝えましょう。SNSで発信するのもアリです。

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる