■水平で端面がはるかに巨大化されたウイング
現在シボレー「コルベット」の最強モデルとされる、「Z06」新型の上に位置する超高性能グレード「ZR1」最新プロトタイプ2台をカメラが捉えました。
「ZR1」は、先代「C7」型に設定されていた最強グレードで、当時最高出力755ps発揮していましたが、ついにC8型で復活することになります。
ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、先日捉えたプロトタイプと比較すると2台とも変化が見られます。
ナンバー「105M108」のテスト車輌は、前回と同じリアウイングを装着しているものの、リアバンパー中央に奇妙な2本のテールパイプが装着されています。
一方、「104M929」のテスト車輌のウイングには、以前のものとは異なり、より水平で端面がはるかに巨大化されており、レーシング仕様のようです。
エアロオプション装着の「Z06」は、時速186マイル(300km/h)で734ポンド(333kg)のダウンフォースを発生。これは、ベースのZ06が発生するダウンフォースの2倍に強化されていますが、ZR1新型では、さらにダウンフォースが強化されると思われます。
そのほかでは、ノーズから空気を導くための通気口付きボンネットフード、大型のフロントスプリッター、コーナーダイブプレーンを装備するなど、以前と同じコンポーネントが確認できます。また、Z06には見られないリアフェンダー上部やエンジンベイ上のエアインテークは、このプロトタイプがさらなるパフォーマンスを発揮することを示唆しています。
C8型コルベットのパワートレインは6.2リットルV型8気筒エンジンで、最高出力495psを発揮します。Z06は新開発の自然吸気5.5リットルV型8気筒エンジンを搭載し、最高出力670psと現段階で最強のコルベットとなっています。
一方、先代ZR1では、5.5リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力755psを発揮しましたが、最新情報によると、新型では最高出力862ps・最大トルク1,119Nmへと向上するといいます。またカメラマンによると、ニュルブルクリンクでの走行時には、騒音制限されている130dBを超えていた可能性があるといいます。
ZR1新型は2024年内にデビュー予定ですが、シボレーはその後、最高出力1,000ps・最大トルク1,322Nmを発揮する、フルエレクトリック全輪駆動システムを搭載したハイパーBEV「ZORA」の投入が噂されています。