コンパクトSUVでも走り、質感、装備を我慢したくないならプジョー「2008」を選びたい

公開日 2023/10/26 08:03
著者塚田勝弘

■精悍で洗練された外観、質感をさらに磨き上げた内装にマイナーチェンジ

2023年10月24日、プジョーのコンパクトSUV「2008」がフェイスリフトを受けました。プジョーらしい小気味のいい走りと、小さくても存在感のあるエクステリア、「3D i-Cockpit」と呼ぶ独創的なインパネが特徴です。

今回の大幅改良では、より彫りの深い顔つきが目を惹きます。

フロントマスクをより立体的に見せるフロントグリルのデザイン処理をはじめ、プジョーを象徴するライオンのかぎ爪をイメージしたという、3本のデイタイムライトなど、意匠面での大胆なアップデートが印象的。写真からも精悍で洗練された雰囲気が増しているのがうかがえます。

エクステリアは、LEDが多用されたハイテクでスポーティなムードを放つフロントマスクやリヤビューが見どころです。ディテールも磨かれていて、新デザインのアルミホイール、シャークフィンアンテナの採用など、個性的な意匠が与えられています。

なお、フロントにはプジョーの新たなブランドエンブレムが配置されています。

インテリアは、新たなステッチデザインが随所に配され、シックでモダンな仕立てになりました。10インチの大型タッチスクリーン、高解像度のパークアシストカメラ、15Wのワイヤレススマートフォンチャージャーも装備され、利便性、安全性が大幅に向上。

先述した「3D i-Cockpit」と呼ぶインパネには、最先端技術が盛り込まれたことになります。

この「i-Cockpit」は、クイックな小径ステアリングに、ステアリングリム上からのぞき込むメーターパネルなどからなり、独特な運転姿勢になります。好みは分かれそうですが、フットワークの軽さや車とドライバーの一体感に寄与しているコクピットまわりです。

今回の改良では、全席にアルカンターラとテップレザーが組み合わされたシートが用意され、フロントにはシートヒーターと運転席パワーシートが標準化されています。

2008は、コンパクトSUVの中でも質感の高さではライバルを超えている印象が強く残っていますから、今回のマイナーチェンジでより磨き上げられたことになります。

ボディカラーは、新たにマット感のある「セレニアムグレー」、サイドビューのシャープなキャラクターラインを強調させる「オケナイトホワイト」の2色を追加。継続色となる「エリクサーレッド」「ヴァーティゴブルー」「ぺルラネラブラック」と合わせて、計5色の展開になります。

設定されるパワートレインは、「2008 GT」が130PS/230Nmの1.2L直列3気筒ガソリンエンジンを搭載。「2008 GT BlueHDi」は、130PS/300Nmの1.5L直列4気筒ディーゼルエンジンが積まれています。

両仕様ともに「EAT8」と呼ばれる8速ATとの組み合わせ。スムーズなだけでなく適度なダイレクト感のある変速フィールを堪能できます。

プジョー2008は、今回のマイナーチェンジで定評ある走りに加えて、スタイリッシュになったエクステリア、さらにクオリティアップを果たしたインテリアを手に入れています。従来から、Bセグメント級SUVでトップクラスといえる走りの質を備えていました。エクステリアがより進化を遂げたことで、より隙のない完成度まで到達しています。