■ハイブリッド「イプシロン」は4年で終了してEVに
ランチアは今後10年間のロードマップを発表、電動化を加速して過去モデルを復活させることがわかりました。
ロードマップによりますと、まず2024年にスモールモデル「イプシロン」新型を投入。その後2026年にフラッグシップBEVとなる「ガンマEV」を発売、2028年にフルエレクトリックの「デルタ」で完結します。
イプシロンは、ピュアバッテリー駆動とハイブリッドの両方のバージョンで提供されるといいます。
同ブランドでは、2026年からは新型EVのみを導入し、2028年までに全ラインアップが電動モデルのみとなる計画をたてていますが、これは、ハイブリッド イプシロンの寿命が比較的短く、わずか4年しか続かないことを意味します。
2014年に第3世代をもって生産終了となったガンマは、イタリアにあるステランティスのメルフィ工場で製造される、初の専用電気自動車として復活させる予定です。新型ガンマの全長は185インチ(4.7m)で、BMW「4シリーズ」とほぼ同じサイズとなります。
ランチアのCEO、ルカ・ナポリターノ氏は、「STLAミディアム」プラットフォームをベースにしたエレガントなファストバックになると語っています。同氏は以前、ガンマのネームプレートの復活を認めており、「2026年にデビュー予定の当社の2番目の主力車は『ガンマ』と名付けられます」と、ナポリターノ氏は断言していました。
さらに同氏は、「ランチアの新フラッグシップは、外観も内装も美しく、まさにイタリアの家のリビングルームにいるかのような、美しくエレガントなイタリアモデルになります」と語っています。 また「STLAミディアム プラットフォームはランチアに最適です。このBEVは非常に効率的で、前輪駆動バージョンと四輪駆動バージョンの両方を提供、高レベルの快適性を保証します」と付け加えています。
STLAミディアムによる航続距離は、1回の充電で最大435マイル(700km)になると予想しています。
残念ながら、2028年に発売予定の新型デルタについてはほとんど詳細が明らかにされていませんが、ルカ・ナポリターノは過去にイタリアのメディアに対し、コンパクトモデルの復活を認め、「それは復活し、真のデルタとなるだろう」と語ったほか、「エキサイティングな車であり、確実に電気自動車になります」と伝えています。
今回わかった3台は、すべてステランティスの「Dare Forward 2030」戦略の一環となっており、この計画により2038年までに二酸化炭素の排出をゼロにできることが期待されています。