■「CLAR」アーキテクチャのアップデートバージョンを採用
BMWは現在、主力クロスオーバーSUV「X3」次期型の開発に着手していますが、その最新プロトタイプをキャッチ、ディテールが見えてきました。
BMWは2023年、「X5」と「X6」のフェイスリフトを発表したわずか数ヵ月後に「X2/iX2」をワールドプレミアしたばかりですが、2024年には人気SUV「X3」次期型が導入されます。
X3次期型は、エレクトリックとICE、2つの異なるバージョンで提供される予定です。
エレクトリックモデルのiX3は、「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ/ニュークラス)」プラットフォームを採用すると予想されていますが、今回捉えたICE搭載モデルでは「CLAR」アーキテクチャのアップデートバージョンを採用します。
捉えたプロトタイプは、徐々に生産型の姿を見せてきています。次期型はホイールベースを延長、デザインは、フラッシュドアハンドル、Cピラー後部が盛り上がったウインドウライン、フロントフェンダーの上部を覆うボンネット、大型化されたフロントフェンダー、正方形に近いキドニーグリルを備えるなど、X1新型と似たものが予想されます。
そんな中、もっとも差別化されるのが前後LEDです。X1のLEDデイタイムランニングライトは、2つの逆L字が配置されていますが、X3では、LEDがライトユニットの上ではなく下で湾曲しています。
また「X」をモチーフにしたLEDテールライトは、X1よりかなりインパクトが強いです。
今回は2台のプロトタイプを捉えましたが、ナンバー「3996」はホイールも小さく、リアにエキゾーストパイプが隠れており、下位バージョンと思われます。
後部のみ撮影されたナンバー「4161」は、堂々たる円形クワッドエキゾーストパイプをインストール。高性能「X3 M40i」後継モデルとなる「X3 M50i」の可能性が高いとみられます。
キャビン内では、おそらく12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと14.9インチのセンターインフォテインメントシステムを組み合わせた、最新の曲面デジタルダッシュボードディスプレイが搭載されるでしょう。
パワートレインは、マイルドハイブリッドシステムを備えた2.0リットル直列4気筒エンジンを搭載、M50iでは3.0リットル直列6気筒エンジンが残る可能性が高く、すべてのバージョンはマイルドハイブリッド、またはPHEVパワートレインを搭載すると予想されています。
X3次期型のデビューは2024年前半となりそうです。