■コンパクトでパワフルなツーシーターモデル
バイクだけでなく、北米などで人気のオフロード4輪車も手掛けるカワサキが、UV(ユーティリティ・ビークル)の新型モデル「ミュールSX 4×4(MULE SX 4×4)」を国内導入することを発表しました。
UVとは、アウトドアでの作業など、ビジネス向けに実用性を追求した多用途四輪車のこと。カワサキでは、このUVタイプに属する「ミュール」シリーズを展開していますが、その最新型がミュールSX 4×4です。
あらゆる場面でスムーズな運搬が行えるコンパクトなサイズ感のツーシーターモデルで、最大181kgの荷物が積める荷台を採用したフォルムは、まるでオープン仕様の軽トラみたい。
北海道の広大な牧場などで大活躍しそうなモデルの登場です。
●タフな401cc・空冷4ストローク単気筒を搭載
まるでピックアップトラックのようなフロントフードやフロントグリルなどを採用することで、タフなルックスを演出するのがミュールSX 4×4。
エンジンには、パワフルで耐久性に優れた401cc・空冷4ストローク単気筒を搭載。最高出力は13.5PSを発揮し、CVT(無段変速機)によるスムーズなパワーデリバリーを提供するほか、2WD/4WDの切り替えも可能。走行状況に応じ、最適な駆動方式を選ぶことができます。
また、頑丈なラダータイプの鋼管フレームは、理想的な剛性と乗り心地を実現。フラットなデザインにより3方向から容易に積み下ろしが可能な荷台は、全長905mm×全幅1040mm×全高245mmで、181kgの荷物を積載することができます。
なお、荷台は、手動で後方へダンプすることもでき、積載物を降ろす際にとっても便利です。
さらに、最大500kg(トレーラー重量含む)の牽引力も実現。全長2710mm×全幅1335mm×全高1800mmという小柄な車体ながら、強靭・多用途性があり、アウトドアのどんな作業にも適応できる仕様となっています。
ちなみに、ダッシュボードは乗用車風のデザインを採用。ドライバーの手の届くところにすべての操作系を配置することで、高い操作性も実現します。また、約29度の無段階調整が可能なチルトステアリングも装備。ドライバーの好みに合わせて位置を設定できるほか、乗り降りの際に邪魔にならないように持ち上げることもできます。
車体色はティンバーライングリーンの1色展開で、価格(税込)は148万5000円。なお、このモデルは公道および一般交通の用に供する場所では一切走行できません。
(文:平塚直樹)