■フィアット小型商用車「デュカト」の改良型プロトタイプをカメラが初めてキャッチ
初代デュカトは1981年に誕生。第6世代となる現行型は2014年にデビューしており、すでに10年以上が経過していますが、現在もベストセラーとなっているため、フルモデルチェンジはまだ行われず、これが2度目の大幅改良となります。
日本でデュカトの名が知れ渡ったのは、2017年の「ジャパンキャンピングカーショー」です。その時は参考出品扱いでしたが、5年の月日を経た2022年2月、FCAジャパンから日本市場へ正規輸入が発表されました。
欧州では小型商用車セグメントですが、日本ではかなり大きな見た目です。
実際、ベースモデルの「L2H2」の全長は5413mmで、ライバル視するトヨタ「ハイエース」スーパーロングの全長は5380mmですから、その大きさがわかると思います。またデュカト「LWB」では全長5998mmであり、日本では他車を圧倒するサイズとなっています。
捉えたプロトタイプは、フロントエンドを厳重にカモフラージュ。ヘッドライトは現段階で変更はされていないようですが、グリル形状を新設計するほか、内部パターンも刷新、細い横棒のある下部と、45度の角度あるメッシュが上部に配置されています。
キャビン内では、新設計されたデジタルインストルメントクラスターを搭載。機械式レバーは、自動変速機モード用の新しいラウンドセレクターに変更される可能性がありそうです。また、より多くの安全システムや支援システムも搭載、インフォテインメントシステムも今後、変更される可能性があります。
パワートレインですが、米国ではディーゼルエンジンは人気がありませんが、ヨーロッパの小型商用車セグメントでは、依然として圧縮着火エンジンが主流となっています。おそらく、最高出力120ps、140ps、180psを発揮する2.2リットル「MultiJet3」ディーゼルエンジンの改良版を搭載するとみられ、厳しいユーロ7排出ガス基準を満たすことが期待されています。
また、新しい運転安全アシスタントや、より正確なクルーズコントロールなど、より多くの装備を提供する予定だといいます。さらに、ハイブリッドパワートレインやフルエレクトリックの導入も予想されているようです。
デュカト改良型のワールドプレミアは、2024年後半と予想されます。