■空力的シルエットからSUVではなく、スポーツカーの可能性
レクサスは、10月26日から開催される「ジャパンモビリティーショー2023」にて、2026年に生産開始予定の次世代BEVシリーズの第1弾モデルをプレビューすることがわかりました。
ティザーイメージでは、レクサスの特徴的LEDデイタイムランニングライトと空力的シルエットが見てとれ、SUVではなく低いボディスタイルを採用しているように見えます。
詳細をみると、フロントフェンダーのシャープなライン、傾斜したルーフラインを装備、車体上部はブラックに塗装され、シルバーの外装シェードと対照的なことがわかります。リアエンドでは、LEXUSのイルミネーションロゴや、バンパーのエアカーテンも確認できます。
同ブランドでは、次世代バッテリーEVについて「車体のモジュール構造を革新し、生産方法を大幅に変更、ソフトウェアプラットフォームを全面的に刷新」し、「レクサスらしさを徹底的に重視した」と語っており、最終的にはトヨタとレクサスのいくつかの新型モデルを支える、新しいモジュラーアーキテクチャを採用すると予想されています。
またレクサスは、将来のフルエレクトリックモデルで、運転する楽しさを提供するとともに、新しい種類のサービスを提供することに重点を置いています。コア技術としては、四輪駆動システム「Direct4」や、リニアな操舵感を実現する「ステアバイワイヤ」などを採用します。
トヨタは最近、レクサスと共有される可能性が高い次世代バッテリー技術の詳細を発表しました。次期モデルの有力な候補は、2026年に量産モデルでデビューする予定のパフォーマンス・リチウムイオン・バッテリーと言われています。
これは、航続距離497マイル(800km)、80%を充電時間20分で完了しつつ、現在のバッテリーパックと比較して20%安価で生産可能なうえ、生産量も増加します。そして次のステップは、2027~2028年に登場する高性能リチウムイオン電池で、航続距離は612マイル(1000km)を超え、コスト削減はさらに10%向上します。
最後に、トヨタの全固体電池は、わずか10分で10~80%を充電し、2027~2028年に登場する予定です。 最終的には航続距離が746マイル(1200km)を超え、将来的にはさらに932マイル(1500km)に達する計画を持っています。
これまで、国産メーカーはBEVシステムで世界に遅れを取っていると言われてきましたが、本格的BEV時代到来を前に、技術の日本の本気がいよいよ目に見えてきたようです。