■バンパーリップで曲がりくねった道でも道路にしっかりと密着
日産が開発を進める電動クロスオーバーSUV「アリア」の高性能モデル「NISMO」仕様が、ニュルブルクリンクサーキットに初出現しました。
初代となる現行型アリアは、2020年に発表。ファストバッククーペの流麗なクーペSUVとして、2022年から販売されている世界戦略車です。一方「NISMO」は、レースシーンで磨かれた経験と技術を注ぎ込んだ究極のドライビングマシンとして開発されているブランドです。
フロントリップスポイラー、リアウイング、高グリップを誇るパフォーマンスタイヤなどを装着し出現したNISMO仕様には、標準モデルと差別化されている点がいくつか確認できます。
標準モデルにあるルーフトップスポイラーに加えて、NISMOではテールライトのすぐ上にリアウイングを追加、おそらく高速コーナーでのハンドリングを向上させます。
さらに、リアバンパーと、それにつながるサイドスカートにも新たな折り目が付けられています。 フロントには、新しいバンパーの下部リップが追加されており、サーキットやワインディングでもアリアのダウンフォース性能を高めています。
フロントエアインテークも大きくなっているように見えますが、これはおそらくバッテリーやそのほかのドライブトレインコンポーネントを冷却するのに役立つはずです。グリルの両端にあるサイドインテークは短くなっているように見え、新しいセンサーと思われるものが組み込まれています。足回りにはハイパフォーマンスの「ミシュラン・パイロット・スポーツタイヤ」を装着しているのが確認できます。
カメラマンによると、ニュルブルクリンクではEVらしくスムーズで力強い加速がみられたほか、コーナーでも安定した走りをしていたようです。
ベースとなるアリアのスペックは最高出力394ps、最大トルク599Nmを発揮、NISMOバージョンでは最高出力430psを超えてくる可能性もありそうです。