■フロントに8ピストンキャリパー、前後にはクロスドリルドブレーキローター
アウディは現在、主力モデル「A6」ファミリー次期型や、電動版「A6 e-tron」を一斉に開発中ですが、頂点に立つ「RS6 e-tron」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
同プロトタイプは7月にもキャッチしていますが、いくつかの変更点がみられます。最大の注目は大きなホイールアーチ、より広いトレッドでしょう。
アウディのデザイン責任者、マルク・リヒテ氏は1月、「RS6 Avantを特別なものにする最も重要な要素はスタンス、ワイド化だ」と語り、「メルセデスやBMWの高性能EVは、まだワイドボディEVを検討していないが、アウディは検討するだろう」と付け加えています。
実際、標準的な幅の狭いボディで見られた以前のテスト車両に比べて、車両の幅が広がり、より攻撃的な雰囲気が漂っています。
また足まわりでは、フロントに8ピストンキャリパーを装着、前後にはクロスドリルドブレーキローターが見てとれます。リアエンドのアグレッシブなディフューザーからもRS6 e-tronであることは間違いないでしょう。
カモフラージュで分かりにくいですが、よく見ると、ルーフとトランクが接する部分に段差があるほか、突き出たデザインのクォーターパネルが初めて露出、初代ボルボS60に少し似ています。
市販型では、A6 e-tronと同様に、RS6 e-tronはアウディの新しい「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリックアーキテクチャ)を採用。最新情報では、最高出力816psを発揮するといいます。
アウディはこのRS6 e-tronを2024年に発表する予定だと発表しており、セダンが発売された後、ワゴンの「アバント」が続く予定です。