三菱トライトンに続け! いやビークロス復活!? 日本メーカーが日本で売らない車、いすゞのピックアップトラック「D-MAX」もカムバックサーモン!

■日本で売っていない日本車、日本で売って下さい!

●いすゞD-MAXはタイで500万台作った大ヒット作

いすゞD-MAX V-CROSS (タイ仕様)
いすゞD-MAX V-CROSS (タイ仕様)

「いすゞ、ピックアップトラック『D-MAX』を大幅改良」っていうニュースが入ってきました。

D-MAXは、累計生産500万台というグローバル戦略車、いすゞの稼ぎ頭のひとつなんですね。

大幅改良したといっても、それはタイでのお話。日本で発売するわけではありません。

現在のD-MAXは、2019年10月のデビューの3代目で、そちらのモデルが大幅改良を施したのだそうです。ちなみに、いすゞでは、1974年に「泰国いすゞ自動車(IMCT)」でタイ国内向けピックアップトラックの生産を開始し、その累計生産台数は、500万台にもなるのだそうです。

これまでのモデルって言ってもよくわかりませんが、今回の主な変更内容は、前後の外観デザイン、インパネなど内装のデザイン変更や搭載するタッチスクリーンの大型化、ステレオカメラによる安全装置の機能追加、ブレーキ制御などによる4×4走行性能の向上だそうです。

特に安全装置では、交差点横断歩行者との危険判断時や、前向き駐車での後退時接近車両の危険時への自動ブ レーキ。渋滞時のアダプティブクルー ズコントロールはマニュアル・ミッションモデルへも対応するのだそう。日本でもやっとGR86/BRZのマニュアル車にアイサイトが装着されたばかり。意外にも進んでると思いませんか?

●勝手にVehiCROSSの復活に期待!

2023年10月6日、タイのバンコクで行われた発表イベントでいすゞの南真介社長COOは、「タイにてバッテリーEV ピックアップトラックの生産を計画しており、まずは欧州から導入し、タイを含め市場のニーズに応じて 順次投入を検討していく予定です。いすゞのピックアップトラックにとって最大市場であるタイへの期待は、 将来に向けても揺らぐことはありません」と語りました。

おお、また経済紙系が日本はBEVでまた遅れてるとかの話題に繋がりそうな話ですが、イメージよりも実質で選ばれるトラック業界はカーボンニュートラルがより大変な気もしますね。

いすゞVehiCROSS(ビークロス)
いすゞVehiCROSS(ビークロス)

いずれにしても、限定販売でもなんでもいいので、日本で少量でも販売して欲しいものです。販路とサービスは現状のトラック系拠点を使えば、他の輸入車に比べればまったくあり得ない話でも無いんじゃないでしょうか?

もっと言えば、これだけかっこよければ、D-MAXベースにSUVを作って2代目VehiCROSS(ビークロス)として登場させて下さい! V-CROSSって名前もだいたい同じじゃないですか。期待したいですね。

●いすゞD-MAX V-CROSS(ダブルキャブ 4×4 ATタイ向け)諸元

全長(mm) 5,305
全幅(mm) 1,880
全高(mm)ルーフレール込 1,810
ホイールベース(mm) 3,125
トレッド(mm) 1,570(前/後)
最小回転半径(m) 6.1
タイヤサイズ 265/60R18
エンジン 4JJ3
排気量(cc) 2,999
出力(kW/rpm) 140/3,600
トルク(Nm /rpm) 450/1,600-2,600
トランスミッション 6AT
空車重量(kg) 2,035
CO2 排出量(g) 186

(小林 和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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