■エレクトリックスーパーカー「R8 e-tron」のリベンジを
アウディは、スーパーカー「R8」やコンパクトスポーツカー「TT」を復活させる計画を持っていることがわかりました。
同ブランドは、2015年にエレクトリックスーパーカー「R8 e-tron」を発売しましたが、販売台数は100台未満で、商業的な成功には程遠いものでした。
アウディはその情熱を冷まさず、2018年には高性能EV「PB18 e-tron」を発表、こちらは市販化とはなりませんでしたが、再びゼロエミッションのR8を開発に着手した可能性があるといいます。
Autocar誌のインタビューで、同ブランドの技術開発部門の責任者オリバー・ホフマン氏は、いつか第3世代のR8が登場することを強く示唆、フォルクスワーゲングループが新開発した「SSP」(スケーラブル・システム・プラットフォーム)は、「スポーツカーなどの象徴的な車」に適応させることができると語ったようです。
さらに同氏は、フルエレクトリックを備えたR8やTTがいつ登場するかについての詳細には触れなかったようですが、すでに開発が始まっていることを示唆したようで、内燃機関を搭載した最後の新型モデルを2025年に発売し、2026年からはすべてがEVになる予定だと付け足しました。
現段階では、2024年に発売予定のQ6 e-tronが最優先事項となっています。このモデルは、ポルシェと共同開発された「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリックアーキテクチャー)を採用しますが、前述のSSPは、MEBおよびPPEプラットフォーム用に開発されたハードウェアを融合し、最終的にはフォルクスワーゲン・グループのEVの約80%を支えることになるといいます。
ホフマン氏は、SSP搭載したアウディ初のEVは、かなり早い段階で登場する予定だと語ったことからも、2025年あたりにR8やTT後継が登場する可能性がありそうです。