■空気力学が劇的に改善。燃料消費量の「大幅な削減」がもたらされる
メルセデス・ベンツは現在、オフローダー「Gクラス」改良型の開発に着手していますが、「燃料消費量の大幅な削減」を開発の大きなテーマにしていることがわかりました。
現実的な話をすれば、メルセデスGクラスのオーナーは、近年のガソリン高騰などさほど気にしていないかもしれません。
米国でGクラスを購入する場合、オプションなしで「G550」に139,000ドル(約2068万円)、AMG「G63」に179,000ドル(約2645万円)払っており、ガソリン代は問題にしていないでしょう。
しかし、フルエレクトリック版となる「EQG」に興味を持つ人は、Gクラスは空力性能が最も優れた車両とは言えないため、より高い効率を求めるでしょう。
そのためEQGでは、航続距離を向上させるためにさまざまな空力調整を受けることになります。この教訓が2024年に登場する従来型駆動Gクラス改良型に生かされるといいます。
事実、同ブランドのマネージング・ディレクター、エメリッヒ・シラー氏は、Autocar誌のインタビューにて「空気力学が本当に劇的に改善される」と語り、「燃料消費量の大幅な削減」がもたらされる予定ですと付け加えたようです。
パワートレインですが、先頃ヨーロッパで発表されたファイナルエディションではV8バージョンの終焉が示されました。このため、2024年のGクラスではV8エンジンを搭載したG500モデルは消滅すると見られますが、AMG G63ではV8があと数年残ると予想されます。
Gクラス改良型のワールドプレミアは2024年前半、EQGとほぼ同じ時期に行われそうです。