■日本でも今冬で受注をストップ
「100年に一度の大変革期」や「CASE」などのキーワードが自動車業界を駆け巡って数年が経ちました。
「CASE」の中でも急速に進んでいる感があるのが、電動化の「E(Electric)」。電動化を推進、あるいは表明しているブランドはほぼすべてといえる状況になっています。
国や地域の政策などもあり、バッテリーEV(BEV)に特化するのか、BEVも含めた全方位戦略を掲げるのか、メーカーやブランドによって異なっています。
ジャガーもBEVメーカーに変わります。2025年にBEVのラグジュアリーブランドになることを掲げ、このほど、スポーツカーの「F-TYPE」、Dセグメントのスポーツセダンである「XE」、Eセグメントセダンの「XF」、同じくEセグメントのステーションワゴンである「XF SPORTBRAKE」の生産、受注を終了すると発表しました。
日本では、F-TYPEは2023年11月21日(火)に受注を締め切り、XE、XF、XF SPORTBRAKEは、2023年12月19日で受注が締め切られ、2024年をもって生産も終了になります。
先述したように、ジャガーは、2025年以降すべての販売モデルをBEVにして、BEVのラグジュアリーブランドへ生まれ変わります。
モダンラグジュアリーを具現化する最初のモデルとして、英国ウェストミッドランズのソリハルで生産される4ドアGTモデルを投入予定。
BEV化に向かう時代の大きな流れは変わらないはずで、ジャガーの上記ICE(エンジン車)に関しては、最後の乗り時が到来したことになります。
(塚田勝弘)