■EV版「iX3」は「Neue Klasse」アーキテクチャに切り替え
BMWは数週間前、2024年モデルの「X3」をドイツで発売したばかりですが、次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ドイツ・ミュンヘンで捉えた2台のプロトタイプは、これまで隠されていたヘッドライトやテールライトの一部が初めて露出しています。
そのうちの1台、ナンバープレートの末尾が「4072」のプロトタイプの方は、より大きなツートンカラーのホイールと赤いブレーキキャリパーを備えていますが、後部にクワッドエキゾーストパイプが見あたらないことから、「M Sport」グレードと思われます。
フロントエンドでは、巨大キドニーグリルやスプリットヘッドライトの採用は見送られ、従来のデザインが濃厚なことがわかります。
また今年初めにフェイスリフトされた大型のX5や X6と同じブーメランのような形をしたLEDデイタイムランニングライトや、同じく「X」をモチーフにしたLEDテールライトの一部が見てとれるのも新鮮です。
側面ではまだ偽装が多く残っていますが、エアフローを改善し、効率を向上させるためのフラッシュドアハンドルが採用されています。またX1が以前よりはるかに大きくなったことを考慮すると、X3もボディが拡大されることが濃厚と言えそうです。
次期型の内燃機関モデルは、古い「CLAR」プラットフォームを使用しますが、EV「iX3」はEVパワートレインと連動するように設計された、新開発の「Neue Klasse」アーキテクチャに切り替わります。
キャビン内では、おそらく12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと14.9インチのセンターインフォテインメントシステムを組み合わせた、最新の曲面デジタルダッシュボードディスプレイが搭載されるでしょう。
パワートレインは、マイルドハイブリッドアシストを備えた2.0リットル直列4気筒エンジンが搭載されますが、Mバージョンでは3.0リットル直列6気筒エンジンが残る可能性が高いと見られます。
BMWは、第2世代「X2」、「iX2」を2023年末に発表する予定のため、X3の登場は2024年前半と予想されます。