■Vモーショングリルではなく、VW風の水平グリル風に変更か
日産が現在開発を進める、コンパクト・クロスオーバーSUV「キックス」次期型と思われる市販型プロトタイプを、カメラが初めて撮影に成功しました。
初代キックスは、三菱「パジェロミニ」のOEMモデルとして2008年に登場。現行型となる2代目では、日本の「日産グローバルデザインセンター(NGDC)」、米国「日産デザインアメリカ(NDA)」、そしてブラジルの「日産デザインアメリカ・リオ(NDA-R)」の3部門による共同で開発され、2016年に乗用車として発売されました。
今回捉えたプロトタイプですが、海外の一部メディアでは「ジューク」次期型ではないかという憶測もありますが、ジュークは昨年、小規模ながらマイナーチェンジを受けており、最初に刷新されるのは古くてより大きなキックスです。
また、フルカモフラージュながら、より落ち着いたスタイリングを持っている点も挙げられます。さらに、後部ドアハンドルがジュークのCピラーマウントではなく、従来のドアに配置されているほか、リアゲートの開口部がキックスに似ています。
フロントエンドには力強さがあり、Vモーショングリルではなく、フォルクスワーゲン風の水平グリルのように見えます。最終的には以前制作した予想CGのように、Vモーションのイメージを残しつつ、水平グリルをあしらったものになる可能性がありそうです。
ヘッドライトの形状を断定するのは困難ですが、クラスターはよりスリムになり、新設計されたLEDデイタイムランニングライトを備えることは間違いないでしょう。
リアエンドもカモフラージュが厳重でディテールは不明ですが、テールライトがコンパクトな縦基調に刷新されているようです。
次期型では新世代プラットフォームを採用し、全長を20mm、全幅は5mm、全高を20mm延長するなど、ボディが拡大される可能性が高く、キャビン内では、デザインや仕様を新設計。デジタルインストルメントクラスターと最新のインフォテインメントソフトウェアにアップデートされ、ダッシュボードやセンターコンソールのレイアウトも刷新されます。
パワートレインは、1.2リットル直列3気筒+電気モーターの「e-POWER」最新世代と、1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジン(海外仕様)のラインナップが予想されています。
このプロトタイプがキックスだった場合、そのワールドプレミアは、最速で2024年内となりそうです。