「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」のチケットが発売開始。高校生以下は無料

■史上初の有料エンタメエリアでは、音楽やお笑いライブなどを開催

以前お伝えしたように、2023年秋に、東京モーターショー改め「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」が開催されます。

2023年10月26日(木)から11月5日(日)まで(一般公開は10月28日から)、東京ビッグサイトを中心に開催。なお、開催場所は東京ビッグサイト全館に加えて、東京国際展示場駅から東京ビッグサイトに向かう通路でもイベントが適宜行われる予定です。

「Tokyo Future Tour(東京フューチャーツアー)」のイメージ
「Tokyo Future Tour(東京フューチャーツアー)」のイメージ

その「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー2023)」のチケットが8月30 日(水)から販売されました。

前回の「東京モーターショー2019」は、多彩なモビリティ体験や自動車業界以外とのコラボなどもあり、130万人の来場者を集め、モーターショーの地盤沈下が指摘されている中、まずは成功といえる来場者数を記録しました。

名称を改めた「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」は、車だけにとどまらず、「陸・海・空」のモビリティを提案するだけでなく、他産業やスタートアップとの「協創」に加えて、音楽ライブやお笑いライブなど、多彩なコンテンツが用意されています。

4つの切り口で、モビリティが変える未来を表現する「体験型コンテンツ」
4つの切り口で、モビリティが変える未来を表現する「体験型コンテンツ」

最新の参加社数は、前回開催の「東京モーターショー2019」の192社の出展・参加を大きく上回る過去最高の400社をすでに突破しているそう(まだ参加を募っているとのこと)。同時に、モーターショー、オートショーという枠組みを超えたイベントとして開催されます。

なお、来場者数の目標は、コロナなどの影響もまだ考慮することで、日本自動車工業会は、100万人の来場者を目指すとしています。世界のオートショーは、世界最大の上海モーターショーなどをのぞき100万人を超える例は少ないそうで、野心的な目標といえそうです。

まず、車、バイク好きで気になるのは、主要メーカーの出展状況でしょう。乗用車は、スズキ、スバル、ダイハツ、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、レクサス、ソニー・ホンダモビリティ、BMW、メルセデス・ベンツ、BYD。二輪車は、カワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハ発動機、aideaとなっています(2023年8月30日現在)。

中国を中心に存在感を高めているBYDがどんなブースになるのか注目を集めそうです。なお、aideaは、日本ブランドの電動バイクメーカー。

モビリティが変える未来を表現する「体験型コンテンツ」が目玉のひとつ
モビリティが変える未来を表現する「体験型コンテンツ」が目玉のひとつ

つぎに、メインコンテンツといえる主催者プログラムである「シンボルコンテンツ」をご紹介します。「Tokyo Future Tour」では、現時点(2023年8月30日)で140社の企業が参加する見込みで、自動車業界だけではないオールインダストリーで、来場者に「モビリティが実現する、明るく楽しくワクワクする未来」を提案。「Tokyo Future Tour」は大きく分けて5つのコンテンツで構成されます。

未来の東京を没入映像体験できるという「Immersive Theater(イマーシブシアター)」は、大型のモニターに囲われた空間。未来の東京の街を大迫力の音と映像で没入体験を提供。ここから始まる「Tokyo Future Tour」の各コンテンツの入口として、来場者の期待感を高める映像体験になります。

「推しモビ」を集めながら楽しめるアプリもリリースされる予定
「推しモビ」を集めながら楽しめるアプリもリリースされる予定

さらに、「LIFE」「EMERGENCY」「PLAY」「FOOD」の4つの切り口で、モビリティが変える未来をショー仕立てで感じられる体験型コンテンツが待ち受けます。「LIFE & MOBILITY」では、モビリティが変える未来の移動シーンと街並みをミュージカル仕立てで構成。「EMERGENCY & MOBILITY」では、災害大国日本の未来で、人と協調して活躍するモビリティが表現され、単なる展示ではないショー演出が体験できます。

「PLAY & MOBILITY」は、モビリティが拡張するスポーツや遊びの楽しさを、モビリティを活用しながら体験できるコンテンツ。子どもも体験可能で、幅広い層が楽しめるエリアになるそうです。

「FOOD & MOBILITY」は、農作物の生産から配送、そして調理から配膳まで、食のあらゆるシーンで活躍するモビリティを体感でき、移動から拡張するモビリティの役割に期待感を高められるメニューになります。

モーターショーの枠組みを超えた多彩なコンテンツも用意される
モーターショーの枠組みを超えた多彩なコンテンツも用意される

モビリティ産業の未来を担うスタートアップを育成する場 「Startup Future Factory(スタートアップフューチャー ファクトリー)」は、「BtoB」の色合いも強めですが、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の目玉のひとつになりそうです。スタートアップと大企業が出会う場であり、モビリティ産業の未来を担うスタートアップを育成する場でもある「Startup Future Factory」では、「Pitch Contest & Award」「ビジネスマッチングイベント」が開催されます。

「Pitch Contest & Award」は11月4日(土)に行われる予定で、事業開始初期のスタートアップなどのニーズである資金調達だけではなく、投資家へのアピールや、自社をPRする面でもスタートアップを支援するという観点で、スペシャリストによる厳選な審査により決定されます。

「ビジネスマッチングイベント」は、会期中に5回開催されます。災害、少子高齢化、地域創生、環境、ウェルビーイング(幸福で肉体的、精神的、社会的など、すべてにおいて満たされた状態)といった各テーマに沿って、モビリティ関連企業、最新技術とアイデアをもつスタートアップ企業とを引き合わせることで、新規ビジネスの創出を含め、各企業の成⻑、そして、モビリティ産業の拡張を加速させる狙いがあるそうです。

音楽ライブ、お笑いライブなども毎日開催
音楽ライブ、お笑いライブなども毎日開催

上記のほかにも来場者が楽しめる多くのコンテンツがさらに用意されます。日本の未来について討論するトークショー「Japan Future Session」では、「モビリティと未来」という共通テーマを軸に、サステナビリティやAIといったテーマのセッションに加えて、アウトドア、モータースポーツ、おもちゃなどの幅広いテーマを掲げ、期間中、日替わりで実施。子どもから大人まで楽しめるメニューになりそうです。

次世代モビリティを試乗体験できる「Personal Mobility Ride(パーソナルモビリティライド)」も人気コンテンツになりそう。実用フェーズにある少し先の次世代モビリティの試乗体験が可能で、モビリティに乗る楽しさを感じられるはずです。

そのほか、車、バイクファンに向けた多彩なプログラムも用意されます。初めてモータースポーツエリアが設置され、屋内展示エリアでは、レーシングマシンの展示に加えて、e-Motorsports の全日本大会の決勝やトークショーを開催。さらに、レースに携わるメカニック、エンジニア、レースクイーンも参加し、イベントが行われます。

屋外では、プロドライバーによるレーシングマシンのデモランやタイヤ交換デモなどモータースポーツの魅力を発信。また、日本RV協会との連携でキャンピングカーエリアも設置されます。東京ビッグサイト前の屋外無料エリアでは、軽トラ市、はたらく車展示、スーパーカー展示など日替わりで様々なプログラムが実施されます。

「体験型コンテンツ」のイメージ
「体験型コンテンツ」のイメージ

お楽しみのフードコートもあります。グルメエンターテイナーのフォーリンデブはっしー(橋本 陽)が、グルメ総合プロデューサーに就任。厳選された肉の名店が集う「Japan Meat Show」も同時に開催されます。予約半年待ちの人気店として名高い「肉山」、日本初のバーガー選手権で優勝して日本一に輝いた「SHOGUN BURGER」、横浜中華街で行列が絶えない焼小籠包の「王府井」などの初出店も決定していて、こちらを目当てに出かける人も多そうです。

さらに、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」らしく、車で食べに行きたい「ご当地グルメ」のエリア、会場を一周して世界旅行気分に浸れる「ワールドグルメ」など、総合エンターテインメントとして魅力的なグルメコンテンツが予定されています。

また今回の新しい試みとして、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の入場料とは別に、有料エンタメエリアが開設されます。

モビリティの未来を支える水素エネルギー(FCEVから電源を供給)を使った特設ステージにおいて、数々のアーティストによるライブ、芸人のお笑いライブ、東京FMによる公開生放送など、モビリティの祭典をさらに盛り上げるコンテンツが用意されます。

なお、有料エンタメエリアのチケットは、2023年9月9日(土)に発売されます。料金は、平日2,000円〜3,000円、土・日・祝3,000円〜4,000円で、10月30日(月)は終日無料になります。収容人数10,000人規模(スタンディング)の会場で、毎日様々なパフォーマンスが展開されるそうです。

少し先の未来のモビリティが提案される
少し先の未来のモビリティが提案される

2023年8月30日に発売された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」のチケットは、一般入場券や割安の「アフター4チケット」に加えて、通常より早く入場できる「アーリーエントリーチケット」、一般公開日前の10月27日(金)に先行体験できる「プレビューデーチケット」など数種類のチケットが用意されています。なお、未来のモビリティのユーザーであり、モビリティを担う可能性もある高校生以下は無料。

ニーズに合わせた多彩なチケットを用意
ニーズに合わせた多彩なチケットを用意

各種チケットはオンライン販売のみになり、会場での取り扱いはありませんので、ご注意ください。

チケットは、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の公式サイトから各プレイガイドの公式オンラインチケットサービスのページに入れます。

なお、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の公式サイトでは、会期中に小学校を対象とした特別見学会の申し込みも可能です(職業体験エリアは各日、予定人数に達し次第、受付が締め切られます)。

■名称:JAPAN MOBILITY SHOW 2023
●会場:東京ビッグサイト
●会期:2023年10月26日(木)〜11月5日(日)
●プレスデー :10月25日(水) 8時00分〜18時00分 、10月26日(木) 8時00分〜13時00分
●オフィシャルデー :10月26日(木) 13時30分〜18時00分(招待状をお持ちの方のみ入場可)
●特別招待日/障がい者手帳をお持ちの方の特別見学日:10月27日(金) 9時00分〜18時00分(特別招待券をお持ちの方および障がい者手帳をお持ちの方で事前に登録した方のみ入場可)
●プレビューデー:10月27日(金)12時30分〜18時00分(プレビューデーチケットをお持ちの方のみ入場可)
●一般公開日(月〜土、祝):10月28日(土)、10月30日(月)〜11月4日(土)9時00分〜19時00分※
●一般公開日(日):10月29日(日)、11月5日(日) 9時00分〜18時00分※
※一般公開日の9時00分〜10時00分の時間帯は、アーリーエントリーチケットをお持ちの方のみ入場可

(塚田 勝弘)

【関連リンク】

JAPAN MOBILITY SHOW 2023
https://www.japan-mobility-show.com/ 

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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