■早ければ2024年にも「EQ」ブランドは段階的に廃止か
メルセデス・ベンツは先日、モントレーカーウィークにて「AMG GTクーペ」新型を発表したばかりですが、より重要とされているEVモデルの1台である、「EQC SUV」次世代型プロトタイプをカメラが捉えました。
初代となる現行型EQCは、2018年にデビュー。電動モデルに特化した「EQ」ブランド第1弾として発売され、スマートなキャビンと低レベルのロードノイズが長所となっています。 しかし、内燃GLCをベースにしていることで航続距離は比較的短く、一部のライバルほど運転する楽しみも実用性も劣っていると言われていました。
次世代型では、エレクトリックモデル専用「MB.EA」アーキテクチャを採用、キャビンやラゲッジスペースが拡大されるほか、パワーもアップ。航続距離は1000km、最高出力は400psから500psオーバーへ向け開発が進められるといいます。
2年前にも初回プロトタイプを捉えましたが、完全なテストミュールであり、これが初の市販型ボディです。ただし、ヘッドライトとテールライトはプレースホルダーであることがわかります。
現段階でわかるのは、現行型EQCと比較すると、サイドミラーがドアの低い位置に取り付けられ、ボンネットがよりタイトに、テールゲートがより高い位置に新設計されていることでしょう。また側面では電動式ポップアウト・ドアハンドルが確認できます。
EV専用プラットフォームを搭載することにより、キャビン内のスペースが改善、ホイールベースが長くなることも期待されます。また後部のナンバープレートがかなり高い位置にあり、テールゲートには新ルーフスポイラーとライトバーが装備されています。
同ブランドでは、すでにドイツのブレーメンとハンガリーのケチケメートの工場でMB.EAベースの電気自動車を組み立てると発表しています。噂によると、メルセデスは、早ければ2024年にも「EQ」ブランドの段階的な廃止を開始することを決定したといい、EQC次世代型の車名にも注目です。