■7分05秒298で「モデルSブラッド」を20秒短縮
ハイパーカーメーカーの「Rimac Automobili」(リマック・アウトモビリ)は、ニュルブルクリンクにおいて世界最速EVレコードを樹立したことを発表しました。
ネヴェーラは、クワッドモーターを搭載、個別に駆動することで最高出力は1,4メガワット(1940ps)・最大トルク2360Nmを発揮。0-100k/h加速はわずか1.74秒の驚異的な動力パフォーマンスを持ちます。
世界最速EVの称号は、過去にポルシェ「タイカン」が樹立していましたが、2023年6月、テスラ「モデルSブラッド」が「トラック・パッケージ」を装着し、7分25秒231で抜き去ったばかりでした。
今回ネヴェーラに乗ったのは、クロアチアのレーシングドライバー、マルティン・コドリッチ氏です。足回りには「ミシュラン Cup2R」タイヤを装着、7分05秒298というタイムを叩き出し、テスラの記録を一気に20秒も縮めたのです。
その立役者となったコドリッチ氏は、「言うまでもなく、記録樹立は容易ではありませんでした。今週の練習セッションでは厳しい気象条件に見舞われ、最も暑いと思われる日を選んでラップタイムを記録しました」と語っています。そしてネヴェーラは快適なハイパーGTであるが、トラック上では「途方もなく速い」と付け加えています。
記録の塗替えが激しいニュルブルクリンク最速EVレコードですが、2023年から2024年には、ポルシェが究極のタイカンとなる「ターボGT」を導入すると噂されており、その新記録を塗り替えるか期待されます。