■世界三大高級時計の1つ「オーデマ・ピゲ」を装備
ロールス・ロイスは、コーチビルドモデル「ドロップテール」シリーズを4台発売することをアナウンスしていましたが、その内の1台となる「ラ・ローズ・ノワール ドロップテール」を発表しました。
この新型モデルは、ブラックバカラローズからインスピレーションを得たこの究極モデルで、ボディカラーは「トゥルーラブ」と呼ばれています。
光沢があり複雑な濃いザクロ色には真珠のような輝きがあり、光に応じて様々な色合いを呈します。ベースコートに続いて5層のクリアラッカーを塗り、それぞれわずかに異なるトーンの赤をブレンドします。
ロールス・ロイスは、この色の新しい塗装プロセスを開発するには専門家チームが必要で、完成までに150回以上の繰り返しが必要だったと語っているほどで、ダークな仕上げは「ハイドロシェード」と呼ばれます。
パーツは塗装されておらず、代わりにメッキの中にクロム電解質を導入、反射性の仕上げが施されます。この仕上げは内部全体に渡って行われ、高光沢になるまで手作業で磨かれるようです。
ドロップテールは、取り外し可能なハードトップを採用。長く低く下がったルーフは、車にスタイリッシュなクーペの外観を与え、ボタンに触れると不透明からほぼ半透明に変化するエレクトロクロミック・ガラス・セクションを備えています。また、ドロップテールを取り外すと、しなやかなオープントップのロードスターになります。
内部インテリアでは精巧な職人技、特に見事な寄木細工で顧客を魅了します。1,603個の黒木単板の三角形を使用して形成され、バラの花びらが舞い落ちる様子を抽象的に表現しています。
注目したいのは、世界三大高級時計の1つ「オーデマ・ピゲ」の「ロイヤル オーク・コンセプト・スプリットセコンド・クロノグラフGMTラージデイト」を装備した点です。ラ・ローズ・ノワールのカラーにマッチし、赤いカウンターと赤いインナーベゼルが組み込まれており、黒い文字盤に明るいコントラストを提供し、また取り外しも可能となっています。
残る3台のドロップテイルが、どんな輝きを放つのか楽しみですね。