萩原 文博 
■緑に囲まれた静寂の空間は時間が経つのを忘れてしまいそう
この数年、愛車でペットと一緒にドライブに行く機会も増えました。そんな時に役立つ、日本全国にある高速道路のサービスエリア（SA）に併設しているドッグランを紹介します！
今回紹介するのは、伊勢自動車道・安濃（あのう）SA下りです。伊勢自動車道は、三重県津市の伊勢関JCTから、松坂牛で有名な松坂市などを経由し、伊勢神宮で有名な三重県伊勢市の伊勢ICを結ぶ高速道路です。
安濃SA下りは、名古屋方面から伊勢・志摩方面に向かう最後のSAで、駐車マスは小型113、大型33もあり、急速充電器やガソリンスタンドを設置する、設備が充実した大規模なSAです。
2011年にリニューアルオープンしたドッグランは商業施設の左奥、緑の木々が茂った中に設置されています。高速道路の中とは思えない静寂の中に作られたドッグランは、全犬種用のフリースペースが208m2、中・小型犬用も208m2と2つにわけられていますので、小型犬でも安心して楽しむことができます。
シャベルの付いたペット専用の排泄物BOXをはじめ、足洗い場、水飲み場に加えて、ボタンを押すと洗浄水が流れて、ポールにかかったおしっこを流せるようになっている水洗ドッグトイレも設置されるなど充実しています。
ドッグランの地面は緑の草に覆われた部分はありますが、土が多くの面積を占めるため、遊んだ後は脚を洗ってあげましょう。また、ドッグランの中にベンチが設置されており、ワンコだけでなく人もリラックスできる空間となっています。
ドッグランの外には、観覧スタンドや顔を出して記念写真を撮影できるボードなど、様々な施設が設置されています。そして、フードコートの外にはワンコと一緒に食事の取れる、ドッグテラスと名付けられたテラス席もあるというのは、飼い主にはウレシイことです。
店内では、ワンコ用のオーガニックおやつなどが販売されているので、覗いてみてはいかがでしょうか。
フードコートでは、グルメサイトで、ご当地ラーメングランプリで優勝した牛骨と味噌味のスープが特徴の「亀山ラーメン」、そして三重が誇るB級グルメ「とんてき」や、自慢の自家製たれを使った「みそ焼うどん」も食べることができます。
また、安濃SA上りでは、銘柄牛の松阪牛のステーキも食べることができるので、グルメには堪らないSAとなっています。
伊勢神宮が近いこともあり、安濃SA下りのドッグランは緑に包まれた静寂の中でリラックスできる、神秘的な空間となっています。
（文・写真：萩原 文博）
