■最高出力550ps・航続距離600kmを目指し開発中
BMWは現在、スポーツモデル「4シリーズ」ファミリーをアップデート中ですが、フルエレクトリック版となる「i4」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
第2世代となる現行型4シリーズは、2020年にデビュー。「2ドアクーペ」、ソフトトップを持つ「カブリオレ」、4ドアクーペの「グランクーペ」がラインナップされています。
フルエレクトリック版となる「i4」は、2021年秋にデリバリーが開始されたばかりのホットモデルですが、ほかの4シリーズと並んでフェイスリフトに取り組んでいます。
捉えたプロトタイプは、ボディ前後が完全に覆われていますが、キドニーグリルの輪郭、コーナーエアインテークの形状などが、まだ現行モデルと同じであることがわかります。ただし、グリル内のデザインパターンは新設計される可能性がありそうです。
最も大きな変化は、ヘッドライト内部のLEDデイタイムランニングライトで、現在のC型から、鋭いブーメラン型に進化、スポーツモデルを、より引き立てています。
側面を見ると、フロントフェンダーの後ろにストレーキ(フィン)を備える通気口を配置しているほか、その上部に「M」バッジを隠すシールが貼られていることから、このプロトタイプが高性能「i4 M50」である可能性が高いです。
i4 M50はBMWのEV初となる「M」モデルで、前後アスクルにモーターを搭載。最高出力は536psを発揮し、90マイル(144.84km)を3.7秒で到達、航続距離はWLTPサイクルで510kmの動力性能を持ちます。
改良型では、さらなる進化が見込まれ、最高出力550ps・航続距離600kmを目指しているとも噂されています。
キャビン内では、写真の一部からデュアルスクリーンディスプレイの一部が見えており、現在販売されているモデルと見た目は変わっていないようですが、ソフトウェアを微調整、新しい特徴や機能を追加したりする可能性があるほか、それらの改善が無線アップデートを通じて反映される可能性は十分にあるでしょう。
同ブランドでは、まずベースの4シリーズの改良型を発表、その後i4の順が予想されるため、登場は2024年以降となりそうです。