トヨタ「GR86」は数年内にこのままでは販売できなくなる2つの理由

■次期型は電動化され2025年デビュー!?

日本が誇る大人気スポーツカー、トヨタ「GR86」次期型に関する最新情報を、欧州エージェントから入手しました。

GR86 トレノエディション
GR86 トレノエディション

スポーツカーは平均よりも長く販売される傾向があるため、通常のライフサイクルとは異なります。トヨタが2012年1月から2021年3月まで生産した、初代トヨタ86を例に考えてみれば明白です。

しかし、英Autocar誌によると、現行型GR86のライフサイクルは、はるかに短くなる可能性があるといいます。

そのレポートによると、後継モデルが早ければ2025年に登場する可能性があると予想。これは、現行の第2世代のライフサイクルが4年になることを意味します。

トヨタ GR 86 スペシャルエディション
トヨタ GR 86 スペシャルエディション

それはなぜか? 理由は2つあるようです。

一つは、日本国内でますます厳しくなる排ガス規制に対応するために、後輪駆動スポーツクーペをアップデートする必要があるからです。現状エンジンのままでは、数年以内に第2世代GR86を販売できなくなると思われます。

同誌によると、次期型ではGRヤリスの1.6リットル直列3気筒ターボチャージャーエンジンをベースにしたハイブリッドセットアップを採用すると思われます。また独自取材で、その最高出力は306psに達する可能性が高いこともわかりました。

トヨタ GR 86 スペシャルエディション
トヨタ GR 86 スペシャルエディション

2つめの理由としては、現在発売されているGR86のフロントガラスのサイズが、将来ヨーロッパで義務化される安全システムと明らかに互換性がないことが挙げられます。

具体的には、EUで販売される自動車には、早ければ2024年にも信号機認識カメラを搭載する必要があります。またユーロ7規格が2025年に発効予定であることを考慮すると、GR86の電動化は濃厚と言えるでしょう。

トヨタは2021年、GR86よりコンパクトなフルエレクトリックスポーツカー「スポーツEV」を発表、MR2後継モデルと期待されているほか、数ヵ月前、トヨタはマニュアルギアボックスとICEノイズを備えたGR電気スポーツカーをテストしていることを明らかにしており、今後の電動モデルにも注目です。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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