■後輪駆動のM440iは廃止される方向
BMWは現在、「4シリーズ」ファミリー改良型の開発に着手していますが、5ドアファストバッククーペの「4シリーズ グランクーペ」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
2020年6月に第2世代BMW 4シリーズが、巨大グリルを身に着け物議を醸しだしたのは、それほど昔のことではないように思えますが、すでに大幅改良に取り組んでいます。
ドイツ・ミュンヘン近郊で撮影されたプロトタイプは「Mスポーツパッケージ」を装備していますが、「M440i」はより太いエキゾーストチップを備えているため、これはMパフォーマンスバージョンではありません。
ただし、4シリーズ改良型では、標準ボディキットオプションを廃止し、すべてのグレードにMスポーツバンパーが装備されるという噂があります。
カモフラージュの下に見えるオレンジ色のサイドマーカーから判断すると、米国仕様の「430i」プロトタイプの可能性が高いです。
フロントエンドでは、スポーティなバンパーインテークと露出したグリルが現行モデルとほぼ同じに見えますが、ヘッドライトにはX5/X6改良型などの新しいBMWモデルで見られる、ブーメランスタイルのLEDデイタイムランニングライトを装備しています。
足回りでは、新デザインのホイールを装着。リアエンドでは、LEDテールライトのグラフィックが新設計されます。
リアスポイラーは、現行の4シリーズグランクーペにあるものとは異なり、側面の高さが高くなります。これが標準品なのか、それともMパフォーマンスパーツカタログからのアップグレードなのかを判断するのは時期尚早ですが、前述した噂通りなら、標準装備となるでしょう。
キャビン内では、すでに12.3インチのデジタル計器クラスターと14.9インチのタッチスクリーン、ステアリングホイールに取り付けられたパドルシフト、および新しいギアセレクターを備えたBMWカーブドディスプレイが搭載されており、改良モデルでは、室内装飾やトリムにいくつかのアップデートがあるでしょう。
インフォテインメント・ソフトウェアに関しては、BMWはすでにAndroidベースのオペレーティングシステム9を発表しており、これは全モデルに段階的に適用される予定です。
パワートレインは、最高出力255psを発揮する2.0リットル直列4気筒エンジンなどがキャリーオーバーされる見込みですが、BMW関係者は、後輪駆動のM440iは廃止されるだろうと語っているようです。
BMWは、フェイスリフトされた4シリーズグランクーペの生産を2024年7月に開始すると考えられており、これは4シリーズLCIバージョンが来年初めにワールドプレミアされることを意味しています。